ノルレボは「子宮内膜を変質」させることで
受精卵の着床を防ぐ。
いわゆる「ピル」は「排卵させない」ことで精子が来ても相手がいない、
ゆえに妊娠しない、という仕組みでまるで違う薬。
ポイントは「子宮に受精卵がきても着床しない」ようにする薬なので、
子宮の手前、卵管などに受精卵が着床する「子宮外妊娠」が起きる可能性がある。
だから「内服後3週間」で妊娠検査をするのは必須。
「内服後に生理あったから妊娠してない」と思う人が多いが、
妊娠初期や子宮外妊娠でも出血が起きることがあるので区別しなくてはならない。
(子宮外妊娠、気づかないで破裂したら大量出血で死ぬこともある怖い疾患)
コンドームの避妊効果は90%と言われているが、ノルレボは80%。
つまりコンドームをきちんと使ったほうが避妊効果は高い。
だから「これを飲めばコンドーム不要」なのではなく、
コンドームを使ったがはずれたり破れたりしてしまったときの
「緊急」で使う薬である。
自分が休日当番していた時代、ノルレボ希望の患者は当番のたびに数人来たが、
希望理由の80%が「避妊しないでセックスした」から、だった。
「ゴーカンとかDVじゃないよね?」と念を押して聞くが違うと言う。
つまり「自分の意志で避妊しなかった」わけ。
最後に書いておくが、この薬は「薬剤師の目の前で飲む」ことが決まっている。
「家に帰ってから飲みたい」は通用しないし、
男性には処方しない。
「いつか使うときのため」に余分に処方希望しても無駄。
ネットで高額転売したい男のために薬希望した女もウチでは経験がある。
追記;
処方箋なしで緊急避妊薬を出せる薬局数がまだとても少ないので、
これまでどおり産婦人科から処方を受けることも可能。
「薬局でしか入手できな」くなったわけではない
追記その2;
ノルレボのジェネリック「レボノルゲストレル錠」は1割ほど安い。
病院処方箋でしか買えない。
追記その3;
「ヤッペ法」について一応解説しておく。
レボノルゲストレル、という成分が緊急避妊に使われるのだが、
自分が医師免許とったころから存在する「プラノバール」というピルに
この成分が入っている。ただし4錠飲まないとノルレボの量にならない。
4錠一度に飲むとプラノバールに入っている他のホルモン成分で吐き気がひどい。
仕方ないので「2錠内服、12時間後に2錠」内服となっていた。
これが「ヤッペ法」。
ノルレボになって他ホルモン成分がないので吐き気やだるさなどの副作用は消えた。
ただし、田舎の年寄医者は緊急避妊薬を使わず、まだヤッペ法をやっているかもしれない。
ひとつには「新しい薬を入れるのが面倒」なため。
もうひとつには「ふしだらな女を罰するため」である。
セックスしておいて子供はほしくない、ってのはふしだらなんだってさ。
同じ理屈で麻酔なしで人工中絶をしてた医者も知ってる。
…こいつらの思考回路に吐き気がする。
追記その4;
レイプされた場合には、警察に届けると婦人警官が付き添って産婦人科受診になる。
レイプの証拠物質を集める検査、性病検査、ノルレボ代金、ぜーんぶ警察が払う。
■緊急避妊薬「ノルレボ」 きょうから薬局で販売開始 1錠7480円 年齢制限なし・薬剤師の前で服用
(TBS NEWS DIG - 02月02日 00:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8654386
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