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2026年01月25日21:13

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本の話も

 日曜日で模型の話を書いたので、もうひとつ、本の話も書いておこう。

 養老孟司・内田樹『日本人が立ち返る場所』を読んだ。

 面白かった。

 内田樹と養老孟司、どちらも好きな作家さんでさ。

 二人の対談は『逆立ち日本論』以来だという。

 あちらもずいぶん昔で、あんまり覚えていないけど、読んでいる。

 額縁、感情教育、サイコパス、言葉の身体性、あれこれ刺激になることが多かった。

 養老氏も、もう88になるというけど、話は面白い。

 養老氏の話というと、全面的に拝聴したくなるんだけど、ときどき「ん?」と思うこともある。それは、イマドキ言われていることと、ぜんぜん違っていたり、まっこうから対立したり、アサッテの方向だったりするからだ。

 えー?それはどうだろう、と思うこともないじゃないんだけど、それでも引き込まれて読めるのは、本書でも話題になっていたヴォイスがある、ということだろう。

 養老氏と内田氏が話す中で、学生さんの文章などを読むと、どこかで借りてきた文章で、自分の中から出てきた言葉ではない、というくだりがあった。

 内田氏は大学の教員として、そこをどう動かすかに腐心したという。

 言葉が定型ばかりで自分のヴォイスがない、とか考えるところ。俺はもはや子供ではなく、50代のおっさんだけど、ヴォイスはもてているだろうか。

 養老氏にしても、内田氏にしても、決して誰かが言ったことを言おうとはしていない。

 ひょっとしたら、自分でも何を言おうとしているのかわからないかもしれない。

 これって、みんなそう思うよね、という前提をとっぱらって、もやもやした自分の中の思いを言葉にする。

 それはときとして、強い批判にさらされるだろう。

 そこを、いやちがうとおっしゃるかもしれないが、私が思うのはこういうことでね、と言葉をつらねる。

 そういうあたりが、面白いんだろうな。

 俺自身、こうして誰の得にもならない文章を書いてはいるんだけど、少しでもヴォイスを持つということに、近づけているならいいな、なんて思わなくもないけど、そう思っているから書いているというのもまた、ちがうんだよね。
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