映画「破墓 パミョ」やドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」で人気のキム・ゴウンと、ドラマ「Pachinko パチンコ」で注目された新鋭俳優ノ・サンヒョンが共演し、“普通”であることになじめない男女が支えあい、生きていく姿を描いたドラマ。
周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス。ある時、クラスメイトによってフンスの秘密が暴かれそうになったとき、手を差し伸べたのがジェヒだった。全く正反対の2人は、互いの違いを認め合い、ルームシェアをしながらかけがえのない学生生活を送っていく。世間のルールに縛られず、恋愛や夜遊びなども全力で楽しみながら生きるジェヒに刺激され、閉じこもっていたフンスも徐々に外の世界へと踏み出していく。そんな2人の関係は、大学を卒業してそれぞれの道に進んでも、変わらないはずだった。しかし、社会に出た2人に大きな転機が訪れ、思いがけないかたちで友情が試されることになる。
国際ブッカー賞やダブリン文学賞といった国際的な文学賞にもノミネートされた、韓国の作家パク・サンヨンの連作小説「大都会の愛し方」に収録されている「ジェヒ」を原作に、「アメノナカノ青空」「女は冷たい嘘をつく」のイ・オニ監督がメガホンをとった。(映画.comより)
<2025年6月15日 劇場鑑賞>
とっても素敵な映画でした。あらすじだけ読むと、よくある話に見えますが、どうしてどうして。自分のアイデンティティをいかに確立するか、悩める大人たちに向けた、素敵なエールです。それはいくつになっても悩むでしょうし、これが正解、というものもないのでしょうけれど、おばさんの私でも元気になりました。
この映画の中でも、若い学生たち(♂)が、学校の食堂で聞こえるように「昨日ラブホに入っていく男たちを見たんだ。あいつに似てたよ」と、主人公フンスの近くで言うシーンがあるのですが、まぁ今の時代の若者なのに、と驚きました。SNSなどの影響で、いろんな価値観を学んでいるのかと思いきや、狭っ!今は「みんな違ってそれでいい」って声高に叫ぶ時代なのに、狭っ!好んで悪しき噂をする奴らに言いたい。だからって、あなたに影響ありますか。彼がゲイだからって、あなたおなかでも痛いんですか、と。まさにどうでもいいこと。静かに勉強でもしてたらどうですか、学生なんだから。
おとなしくしている彼に比べて、もう一人の主人公、ジェヒは奔放で気の向くまま。それはそれで個性でしょうが、ちょっと目立ちすぎでしたね。あんまり異色だと、いくら”自分のまま”であっても、生きづらいと思うのです。そこのさじ加減はとても難しいと思いますが。実際それで、彼女はかなり傷つく場面も出てきます。ゲイの男性は、基本的に優しいから(それが偏見だったらゴメン)フンスはそんな彼女を放っておけません。二人は恋愛関係に発展することはないのですが、最後までフンスがゲイであることを隠していたことで、いろんな問題がこじれます。
しかしなんですね、ジェヒが社会人になってからできる彼氏。優秀なのか稼ぎがいいのか知りませんが、女性に対して尊厳なしの威圧的態度でしたね。しかもジェヒは自分についてきて当然で、それで幸せになれるんだと本気で思っている。こんな男がまだ結構な割合でいるのでしょうか。映画だから誇張されているのでしょうか。まぁその時は社会になじむため、ジェヒも多少ネコをかぶっていたわけですけれども。
でもアホらしくなって俄然自分らしく振舞うようなったら、それを見ている人(今回は同期の男性)がいたということです。「カッコいいな」って。もちろん、ジェヒがそれだけきちっと仕事ができた、ということが大前提ですけどね。
最後のジェヒの結婚式のシーン、もうカミングアウトしたフンスが、マイク装着でガールズバンドの歌を振り付きで歌うのですが、これがもう、素敵でした。もちろんk-popを聞かない私は、そんな「good girl,bad girl」なんて歌は知りません。でも、「あ〜この歌を知ってれば、ここで一緒に盛り上がれたんだな」ってことはわかって、残念に思いました。この映画はおすすめです。
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