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2025年12月31日17:41

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シンシン SING SING(Sing Sing)

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 米ニューヨークで最も厳重なセキュリティが施されたシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇を題材に、無実の罪で収監された男と収監者たちとの友情を描いた実話を映画化。主演を、「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」でアカデミー賞にノミネートされたコールマン・ドミンゴが務めた。

無実の罪で収監された男、ディヴァインGは、刑務所内更生プログラムである「舞台演劇」のグループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで、わずかながらの生きる希望を見いだしていた。そんなある日、刑務所で一番の悪人として恐れられている男、通称ディヴァイン・アイことクラレンス・マクリンが演劇グループに参加することに。そんな中で演劇グループは、次の公演に向けた新たな演目の準備に取り掛かるが……。

主人公ディヴァインGを演じたコールマン・ドミンゴは、第97回アカデミー主演男優賞にノミネートされ、「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」に続いて2度目の主演男優賞ノミネートを果たした。そのほかのキャストには、シンシン刑務所の元収監者で、舞台演劇プログラムの卒業生及び関係者である俳優たちが多数参加している。監督は「ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊」などの作品を手がけてきたグレッグ・クウェダー。(映画.comより)







<2025年5月18日 劇場鑑賞>

 刑務所に収監されている人たちが、リハビリの一環としてなんらかの課題に取り組む、という映画は結構あるように思います。とっさに思いつかないですが、シェイクスピアを上演したり、そのすったもんだを描いた作品はいくつか見てきたように思います。この作品も、例にもれず、受刑者たちが校正プログラムとして演劇に取り組んでいる、という筋書きです。そしてそのリーダー格なのがディヴァインGで、彼は「本当に凶悪犯向けの刑務所に収監されている人?」と思うほど、物静かで知的な雰囲気を持った人です。彼は「無実の罪で収監された」ことになっていて、今も減刑の嘆願?再審請求?みたいなこともしているようです。彼がどうして無実の罪で収監されているのかは、この映画では掘り下げられません。見ながら「ただ黒人さんがそこにいた、って感じで逮捕されたのだろうな」と思うくらいです。そして、彼は心が折れないように、日々演劇に取り組み、生きる希望を見出しているのですね。



 場面は、本当に刑務所なんだろうか、と思うほど穏やかで、今までも充分な演劇を披露してきたのか、演劇仲間もみんな穏やかな表情で、波風も立たずに活動しています。指導者もちゃんといる。彼らが働く場面が全然出てこなくて不思議だったけれど、でもまぁ働いているんでしょうね。



 そんななか、普段は乱暴な男、通称ディヴァイン・アイことクラレンス・マクリンが入部してきます。みんな最初はビビりますが、彼は彼で、粗暴ではあるもののまっとうなことも言うのです。「そんな難しい劇ばかりじゃなくて、観客は喜劇も見たいんじゃないのか」。そんな提案にディヴァインGも「なるほど」と思い、次は喜劇にチャレンジすることになります。ディヴァイン・アイは、それと知らず「リア王」を読んでいたことも明らかになり、人は見かけじゃないことも提示されます。



 さて、新しい試みに皆でチャレンジしながら、ディヴァインGは減刑の請求に余念がありません。もともと無実の罪ですし、模範囚でもあります。一縷の望みを託しています。そして、仲間となったディヴァイン・アイの仮釈放申請にも協力します。





<ここからネタバレ>

 普段はあんなに賢いディヴァインGなのに、一番の親友(演劇仲間)が突然亡くなったり、演劇もうまくいかなかったりといろいろあって、減刑のための面接時にうまく対応できず、しどろもどろになってしまいます。「それも芝居なのか」の冷たい一言も浴びせられ、何もフォローできずに惨敗。逆に、ディヴァイン・アイはすんなり仮釈放が決まり、ディヴァインGは大きなショックを受けてしまいます。それでも大人だから、アイを送り出さなければなりません。つらいですね。「どうして俺はわかってもらえないんだ」と世間を恨む気持ちが湧くのもわかります。

 しかし、許可が下りなかったものは仕方がありません。Gは刑期を全うします。でも、ここで築いた二人の絆は固かった。ラストシーンでは、刑務所から出てきたディヴァインGを迎えに来ていたのは、ディヴァイン・アイでした。



<ネタバレ終わり>



 実際の受刑者が出演しているとは聞いていましたが、ディヴァイン・アイが当の本人だったとは・・・。主演のディヴァインGは役者さんだったのはわかりますし、周りの人たちが本物の受刑者だったのも、まぁそうかとも思うのですが、まさかディヴァイン・アイが。すごいですね、まさに事実は小説よりも奇なりですね。今はプロの俳優として活躍されているとのこと。素晴らしい。人生って、本当になにがあるかわかりませんね。
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