スマホの振動音が聞こえた。
どこかでアラームが鳴っている。
ブーン、ブーンという低い音。
手元のスマホをみると、いつも使っているスマホは鳴っていない。
引き出しを開けると、3、4個のスマホ。
トランプのように広げてみるが、いずれも鳴っていない。
あれ?時計?
オフィスの中で、あちこちみまわし、引き出しを開けたり、棚をのぞきこんだり。
ここ、どこだ?
ブーン、ブーンという音は鳴り続け、
目が覚めた。
真っ暗な中、どこかでバイブのアラームが鳴っている。
俺のではない。
妻のスマホだった。
離れたところで鳴っているので、暗い中、今度はほんとうに探し回る。
そこで妻が目を覚まし、
「あ、ごめん」
といって、ごそごそやってスマホを止めた。
ちらりと時計をみると、午前3時半くらいだった。
俺がふだん起きる時間より、1時間早い。
寝なおした。
あとで夢の話をしながら聞いたら、
「ごめん。どうしてもスライド作んなくちゃいけなかったから」
と、ゲラゲラ笑っていた。
アラームで俺を起こし、俺の動きで自分が目を覚ます・・・とまで、妻が考えていたかどうかはわからない。
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