今朝は小泉今日子の初期ベスト盤『ザ・ベスト』(1986年)を聴きました。
小泉今日子はアイドル黄金時代の1982年デビュー。同期の中森明菜は人気に火が点くのにちょっと時間がかかったけど、小泉今日子は最初から人気があった。デビュー当初は聖子ちゃんカットでフワフワのドレスを着た「超正統派アイドル」だった。
ただ、当時小6だったオレですら気になってたのは、「曲が古臭い」ことだった。最初の2枚のシングルは70年代ポップスのカバーで、その後もマイナーコードの70年代っぽい曲が続いた。「超正統派アイドル」をやり過ぎてる感じがあった。同期の早見優なんかは英語混じりのポップで爽やかな歌を歌っていたのに、小泉今日子の歌はどれも70年代アイドルみたいなのだ。
多分本人にも事務所にも「この路線を続けてたら売れなくなる」という危機感はあっただろう。そこでデビュー2年目の春、彼女は突然イメチェンする。髪を短くし、テクノポップ調の「真っ赤な女の子」をリリース。世間をアッと言わせて、そこからは圧倒的な快進撃が始まる。
小泉今日子は歌はあんまり上手くなかったけど、声が良かった。また、彼女の歌は奇抜なタイトルや変化の多いガチャガチャした曲展開が特徴的で、聴いててとにかく面白かった。聖子とも明菜とも違う、オモチャ箱をひっくり返したような魅力があった。
1985年になると「なんてったってアイドル」で世間を唖然とさせる。「アイドルなんて全て虚構の世界。でも私は楽しいし、皆だって私を見て楽しんでるんだから、それでイイじゃん!」という暴露と開き直りの歌なんだけど、小泉今日子が歌うと魅力的なのだ。アイドルブームのド真ん中にバケツで水をぶっかけたような感じで、痛快だったなぁ

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