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2025年11月21日07:13

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クルマ0507 軍隊のパン(HANOMAG 2/10)

1835年、ドイツの実業家Georg Egestorff(ゲオルク・エゲストルフ)はニーダーザクセン州ハノーファーに小型蒸気機関製造会社を設立し鋳鉄機械工場を建設します。

https://images.app.goo.gl/ivGDnFPDsRi1hgSbA

これらは1871年にHannoversche Maschinenbau AG(ハノーファーシェ・マシーネンバウ株式会社)に発展しました。長いのでHanomag(ハノマグ)と呼ばれ、それはやがて車名として使われます。

1905年に陸軍に蒸気自動車を納入した記録があることから、作っていた小型蒸気機関を搭載するクルマを製造していたようです。
蒸気自動車は強大なパワーが魅力的だったものの、配管などから蒸気漏れトラブルが勃発しやすく不安定この上ありません。そこで1912年にガソリンエンジンを搭載した車輌(トラクターなど)も生産するようになります。

エゲストルフのこの考えは結果的に吉と出ました。ガソリンエンジン車の技術革新(高出力化)は著しく、1920年代になると蒸気自動車の存在意義が薄れていったのです。
それでハノマグは生産・販売をガソリンエンジン車に絞ります。そして1925年、本稿の主題である2/10が販売されました。

https://share.google/images/rrcDZj0Ujfi9bBHGg

2/10の意味は、前の「2」が課税馬力(シリンダー数や排気量で決められます)、後ろの「10」がエンジンの実馬力を表しています。

ホイールベース1920・全長2780・全幅1180・全高1600mm、車重430 kgの小さな2/10は、水冷単気筒OHV508ccエンジンをミドシップに搭載し、3段ギヤボックスを介して右リヤホイールをチェーンで駆動しました。

https://share.google/images/trHbogKshRDrojvOP

座席のすぐ後に円柱状のガソリンタンクが、車体最後部にはラジエターがあります。

左リヤはフリーでデフ(ディファレンシャル)を省略していますし、フロントエンジンではないのでプロペラシャフトも付いていません。軽量化・簡便化を追及した結果のミドシップですね。
最高速度は60km/hとされています。

シンプル極まりないインストゥルメント・パネル。メーターは速度計ひとつだけです。

https://share.google/images/2c6Ho2s48o10XKESF

1925年に発売された2/10は廉価で燃費が良く人気を博し、1928年までの4年間に15775台生産されました。ですので残存数は比較的多く、博物館やクラシックカー・ショーではよく目にするそうです。

https://images.app.goo.gl/9kLzaWdJYurpG1MA9

https://share.google/images/31ttM2fgrzjKBTM5W

このクルマにはKommißbrot(コミスブロート=軍隊のパン)というアダ名がついていました。その形状がドイツ軍のパンを彷彿とさせたのでしょうか。

https://share.google/images/OojVuZ9YmjLdWOZSG

誰かが藤で作ったボディはまさにパンですね。

https://share.google/images/aprTCXUzSQS3JX0n4

https://share.google/Q1w2kF9SLIHZ3zL2K

クーペも用意されていました。これはパンではありませんね。

https://share.google/YoX2zUYShZh74LOAk
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