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2025年11月07日07:05

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クルマ0505 2輪駆動 (LANCIA RALLY)

FIAは1970年、世界各地で独自に開催されていたラリー大会をIMC(国際マニュファクチャラーズ選手権)として一本化し、1973年にそれをWRC(世界ラリー選手権)に置き換えました。
ラリーの成績は売上に直結するので、参戦する自動車メーカーは各大会で上位を目指します。順位に応じた得点が大会毎に与えられ、その年度に最も多くの合計得点を獲得したメーカーにマニュファクチャラーズ・タイトルが授けられます。大変な名誉で争いは熾烈です。
1983年にこのタイトルを獲得したのがランチアです。ラリーというモデルによるものです。

https://share.google/xz3zgPAlU0zPx1AfU

なお「マニュファクチャラーズ・タイトル」と「コンストラクターズ・タイトル」を混同している例が散見されます。後者はチーム(コンストラクター)が競うタイトルで、F1などに見られますがWRCにはありません。

車名に"Rally"と付くこのクルマは、ストラトス(本稿0161)の後継車としてWRCで勝つために作られました。だから当然4輪駆動だと思っていたのですが、その実ストラトス同様MR(ミドシップエンジン・リヤドライブ)の2輪駆動です。意外でしょ?
理由はランチアに4輪駆動のクルマを開発するカネがなかったからだそうです。

MRだからタルマック(土や砂利などにタールを浸潤させて固めたラリー用簡易舗装)では速かったのですが、未舗装路でや雪上は4輪駆動のアウディ・クアトロの優位は明らかでした(1982・84.年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得)。

さて、ラリーのシャシーは、一般市販MR(ミドシップエンジン・リヤドライブ)2座スポーツカーのベータ・モンテカルロ(1975〜84年)の前後に鋼管スペースフレームを追加した構造で、フロント・リヤ共にダブル・ウイッシュボーン式4輪独立のサスペンションが付けられていました。

https://share.google/hQx34MeDxjNSWmpmH

車体のデイメンジョンは、ホイールベース2440・全長3915・全幅1850・全高1245 mm、車重1170kgです。

https://share.google/si0zcdriEdMP2ZEz7

https://share.google/SqwLqQiizkoz3V0TG

ストラトスよりホイールベースが260mmも延長され(2180→2440mm)、コーナーリング特性が改善していました。

https://share.google/S1jJuTjarwjFf6ZoP

ミドシップに縦置されたエンジンはスーパーチャージャーが付けられた水冷直列4気筒DOHC1995ccです(ベータ・モンテカルロと同じ)。ストラダーレ(公道走行用市販車輌)の最高出力は205馬力(ベータ・モンテカルロは120馬力)ですが、WRC参戦のコンペティション車輌はチューニングされて325馬力を発揮しました。

https://share.google/MeIZRyfrmLUagvErt

ダッシュボードは特筆すべき点は特にありません。

https://share.google/gbrSzyWbDcphAliuq

シートは布張りでした。

https://share.google/rK1ib3EO0h8EvSGMB

幅が狭いスペースセイバー・タイヤが入れられたフロント・トランクに荷物は積めません。

https://www.youngtimervision.ch/wp-content/uploads/2018/11/A10-24.jpg

1982年のトリノ・モーターショーで発表されたラリーは、1983年までの短期間に200台生産されたに過ぎません。
ランチアが発表した正式名称はラリーですが、しばしば037という数字が付けられます。これは、エンジンを担当したアバルトの開発コード(SE037)です。

この魅力的なクルマは1982年に980万円のプライスタッグをぶら下げていましたが、今は1億円を超える個体もあるとか。
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