古代の共和政ローマ(帝政になる前のローマ)に大カトーと呼ばれる政治家がおりました。
当時のローマは、地中海の覇権をめぐりカルタゴと度々戦争(ポエニ戦争)していた頃。
第二次ポエニ戦争ではローマが敗北しかけながらも辛くも勝利し、カルタゴの領土は大きく削られましたが、再び力をつけてくるのにあたり、大カトーは議会で発言の際に「ところでカルタゴは滅ぼさなければならない」と常に言っていたと言われています。
なんか眉唾な気もしなくもないし、またラテン語からの訳は色々有るので、どれが一番それに近いのか不明ですが、そのような主張をしていたのは確かなのではと思います。
さて
ロシアとウクライナの戦争は既に3年半を超え、最近は都市へミサイルによる大規模爆撃も増えているよう。
まるでルメイの戦略爆撃の思想!
そしてもっと最近はNATO諸国への挑発も増えているよう。
ナゴルノカラバフ紛争の際、アルメニアに派兵できなかった事を考えると、NATO相手に戦線を拡大する余裕が有るとは思えず、威力偵察といった性格の物だと思いますが、それでも同国が核大国である事には変わりませんから、楽観するのは危険です。
現在のロシアは、ロシア連邦というヨーロッパからアジア最東端まで繋がる世界最大の面積を誇る国家となっています。
言うまでも無く、かつてのソビエト連邦が崩壊して生まれた諸国の一つであり、そのソビエト連邦の領域は、概ね更に前の帝政ロシアの領域を受け継いでいます。
しかし、この領域全てが本当に「ロシア」なのでしょうか?
前世紀に起きた二度の世界大戦により、それまで世界の主流だった帝国主義は終幕を迎え、英仏を始めとするかつての巨大植民地帝国は急速に解体されていきました。
この欧州列強による植民地獲得競争は、スペイン&ポルトガルに始まり、以後オランダ、英国、フランス…と続いていきます。
これらの国々は船によって海外植民地を獲得していった訳ですが、植民地を獲得していったのは、それら先行組とも言うべき国々ばかりでなく、かつて自分たちをも支配した世界帝国のモンゴルが後退した後、列強のような対抗勢力がいない地に向けて、陸続きで獲得していった国も有りました。
それがすなわち帝政ロシアです。
つまり、ロシア本体とも言うべきウラル以西の欧州ロシアはともかく、ウラルを越えた東方、中央アジアやシベリアのロシア領だった場所は本来的なロシアである訳ではなく、ロシアの植民地と解するべき。
前述の二十世紀の歴史から考えれば、これら植民地も宗主国から独立する事は極めて自然な事です。
ならば、帝政ロシアの後継国家ソビエト連邦の更に後継国家である現在のロシア連邦…
現在の戦争が何らかの形で終わっても、当面は他の国に手を出す余裕は無いと思います。
しかし、ソビエト連邦時代の妄想から再統一すべき〜もいったような考えに至るのであれば、今度の戦争でロシアから距離をとる動きが加速しつつある旧ソ連諸国等に対する侵攻の野望は消えそうもありません。
ならばもうロシア連邦も解体し、本来のロシアだけの国となるべき。
かの大カトーなら
「ところでロシア連邦は解体しなけれはならない」
と言うでしょうか。
現在の戦争も早期終了すべきですが、問題の先送りのような終わらせ方は、将来の禍根になりかねません。
その為にも連邦解体が最適です。
ログインしてコメントを確認・投稿する