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2025年09月30日06:36

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無痛分娩のメリット

無痛分娩は「100%痛みがない」わけではないです。
ただしかなり軽減できる、だから分娩後の体力が温存できるので
(痛みが持続するとすごく体力使うんですよ)
母体の回復が早いのです。
結婚年齢が遅くなって高齢妊婦さんが増えてますよね。
たとえば29歳のお産より39歳のお産のほうが、体力消耗が激しい。
傷の治りも遅いし出血も止まりにくく腰痛や股関節痛も続いて
赤ちゃんのお世話もままなりません。
無痛分娩は、そのあたりの問題をかなり軽くしてくれるわけ。

それから「赤ちゃんに負担がかかりにくい」のも大きなメリット。
お腹がはると無意識に気張ってしまう妊婦さんは多いんですが、
気張ると子宮への血流が減るので赤ちゃんの状態が一時的に悪化するんです。
これを防ぐために「ラマーズ法」なんかの「いきみのがし(気張らない)」があるけど、
無意識に力はいっちゃうのを完全には止められない、それが人間ってもんです。
無痛分娩だと感覚神経だけでなく運動神経も麻痺しますので、
軽い子宮収縮は感じないので無駄ないきみが起きないし、
いきもうとしてもよほど覚悟いれて「ふんぬ!」ってやらないと力はいりにくい。
つまり赤ちゃんへの血流がいい状態で保たれるわけ。

上記のように赤ちゃんにも母体にもいいことばかりの無痛分娩ですが、
なぜ普及しないのか?の一番の問題点は

麻酔科医の不足

ですよ。
ワシが勤務医だった15年前ですらすでに、手術時に麻酔かける医者が足りず、
手術室は空きがあるのに手術件数が増やせなかったり、
麻酔科医のアルバイトを探したりしてましたよ。
無痛分娩は基本的に、麻酔開始したら医者はつきっきりなので、
産婦人科医が減ってる今の現状では無理なんですが、
ものすごく高額な入院費設定してお産の予約数を少なくすれば
できないこともない。
だた、産科医はそこにいても麻酔管理する麻酔科医がいないと無痛分娩は危ない。
もちろん「いざというとき」ですが、いつ何時いざという時がくるか
全く予想不可能なのが「分娩」なので。

医学部学生の半数以上が「卒業後は自費の美容整形」を希望する時代に、
血を浴びる外科とか夜中呼び出し必須の産婦人科とか、
麻酔かけてる間は患者の命を預かる麻酔科が増えるわけがないでしょう。
いくら東京都が補助金を出しても、それは「妊婦が病院に支払う」お金なんで、
麻酔科医を増やすには役立たないと思われます。

■「無痛分娩」に東京都が最大10万円助成 日本で普及しない背景とリスク・メリットとは?【Nスタ解説】
(TBS NEWS DIG - 09月29日 21:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8496557
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