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2025年09月19日16:06

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白夜(1971)(Quatre nuits d'un reveur)

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 フランスの巨匠ロベール・ブレッソンが、1969年製作の「やさしい女」に続き文豪ドストエフスキーの短編を翻案して描いたドラマ。

孤独な画家の青年ジャックは、理想の女性との出会いを妄想しては、その思いをテープレコーダーに吹き込んでいる。ある夜、ジャックはセーヌ河にかかる橋、ポン・ヌフで思いつめた表情の美しい女性マルトと出会う。マルトは恋した相手が1年前にアメリカ留学に発ち、「結婚できる身分になったら1年後に会おう」と言われていたが、1年が経ったその夜に相手は現れなかったのだという。マルトに熱い気持ちを抱いたジャックは、彼女が約束の相手に会えるように尽くすが、相手は現れない。そしてやがて、マルトの心もジャックに惹かれ始める。

舞台は原作の19世紀ペテルブルクから、撮影当時のパリに移されている。日本では1978年に劇場初公開され、2012年に35ミリニュープリント版が公開された。2025年、4Kレストア版でリバイバル公開。(映画comより)





<2025年3月23日 劇場鑑賞>

 私、ブレッソン監督の映画は初めてだと思います。和歌山のミニシアターで上映されてました。あんなマニアックなミニシアターに集まる人々はきっとブレッソン監督にも詳しい人も多いだろうに、と思いながら、無知を隠して素知らぬ顔で鑑賞して来ました(笑)。

 主人公は若い男性ジャック。自分でも「惚れっぽい」とわかっていて、いつも理想の女性を思い描いてはテープレコーダーにいろいろ吹き込んでいます。ここだけだと、女にとってはかなり特異に見えます。あんまり関わりたくないかな、若い時だと余計にね。で、あるときジャックはポンヌフ橋で、思い詰めた表情の女性マルトを見かけます。今にも身を投げてしまいそうな感じです。思わず声をかけるジャック。最初は戸惑っていたマルトも、優し気な表情の若い男性にだんだん気を許し、そんな二人のそれからの4日間が描かれます。本作の原題「Quatre nuits d'un rêveur」は、「ある夢想者の四夜」という意味なんだそうです。

 ジャックが何を生業としている人なのかがわらなかったり(画家なんだろうけれど、全然描いてない)、冒頭、行先も告げずにヒッチハイクしてたり、突然草むらででんぐり返りをしているシーンが入ったり、かなり奇異な展開ではあるのですが、それでもジャックは、思い詰めていた彼女が彼と会えるよう、一緒に手を尽くしたり、目一杯のことをしてあげます。そんな優しい彼に、マルトの心も少しずつ惹かれていくのですが・・・。

 マルトに夢中になったらなったで、カセットテープに「マルト、マルト、マルト・・・」とひたすら吹き込んで、それをバスに乗っているときも聞いている・・・さすがにこのシーンは引きましたけど(笑)、こういう男性は、一度自分の方を向いてしまった女性には興味を失うってこと、ないのかな、とか考えました。そこ突く映画ではないのですが(笑)、カップルになってもやっぱり惚れっぽいんじゃないのかな、とか、いろいろね。

 ところで、ブレッソン監督は素人を多用したらしいのですが、今回の主人公ジャックを演じた男性も例に漏れず、当時天体物理学を学ぶ大学生だったらしいです(今は天体物理学者なんだそう)。マルトが待ち焦がれていた想い人も、やはり学生だったみたいで、現在は哲学者なんだとか。マルトを演じた女性はモデルだったそうで、彼女はそのまま女優に。



<ここからネタバレ>

 再会の約束日から4日経っても元カレは現れず、かなりジャックに傾いていたマルト。このまま二人はカップルに?と思いきや、最後の夜にあらわれた元カレ。マルトは「今までありがとうね〜」と言ってあっさり彼について行ってしまったのでした。終わり。

<ネタバレ終わり>



 そんなもんです、人生。
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