先日TVで見たドキュメンタリー。
1945年4月7日に、沖縄沖で特攻を受けて沈んだ米駆逐艦エモンズ。
なんどか潜水調査が行われている。
近くに特攻機も沈んでいるんだが、ゼロ戦でなく98式偵察機という様式だ。
偵察機による特攻隊は、宮崎の基地から飛んだ部隊のみだ。
乗員は、基地付属の航空学校の教官たちだった。
エモンズの損傷部位を見ると、喫水線ぎりぎりにつっこまれており、
水面ぎりぎりを飛ぶ高度な技術を持つパイロットの操縦とわかる。
これは、教官級の腕がないとなかなかできない。
戦争がまだ終わっていないのに、これから飛ぶパイロットを教育する役割の
教官たちを特攻させたのはなぜか?
‥日本軍は戦闘時における飛行機の役割を「特攻」のみに決めたからだ。
特攻には、実は高度な飛行技術は不要である。
相手戦艦まで飛行機を飛ばし、つっこめばよい。
「水平線ぎりぎりを飛ぶ」ような技術は本来は飛行機同士の空中戦用であり、
空中戦を行わないなら教官による訓練など無駄なのだ。
アメリカの第二次世界大戦記録フィルムを見ると、
特攻機はほとんどが戦艦の手前で海に突っ込んで自爆してしまうか、
戦艦の機銃掃射で墜落している。
そんな現状も知らず、自分が特攻すれば日本は勝つ、家族を守れると
信じ込まされた17歳の青年が、終戦で価値観の180度変化を見た。
どんなにつらかったか。
自己否定どころでない、日本の国そのものの信用度がゼロになったのだ。
何も知らないまま先輩たちといっしょに特攻して死ねたらよかったのに、
と何度も思ってきたのではないだろうか。
追記;
映画「永遠のゼロ」は優秀な飛行教官だった男が特攻する物語である。
映画内では語られていないが、こういう背景の上での物語だったと
「エモンズ」のドキュメンタリーを見て思った。
■特攻「熱望」、今は平和切望=戦なき80年「今後も」―97歳の元少年飛行兵・埼玉
(時事通信社 - 08月19日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8438929
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