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2025年07月25日07:12

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クルマ0490 年収25年分(ダットサン・スリフト)

本稿0475で記したダットサン110/210は1955年登場ですが、日産はその5年前の1950年にスリフトと名付けられた小型車をデビューさせています。スリフトは「節約」転じて「繁栄」を意味する英語のthriftで、終戦から5年経過した日本にマッチしたネーミングですね。

第二次世界大戦(太平洋戦争)で敗れた日本は、終戦以降自動車生産が禁じられていました。しかしクルマは復興に欠かせないとして、戦後の日本を統治する連合軍総指令部(GHQ=General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powers)は、1947年6月に部分的にクルマ生産を解禁しました(排気量1500cc未満の乗用車を年間300台まで)。
日産は、それに対応してその年8月にDA型、翌1948年3月にDB型を発表しました。もっともDAは戦前モデルの再生産に過ぎず、DBはアメリカ車クロスレイのコピーでしたが。発表はしたもののすぐには生産できず、販売開始はそれぞれ1947年11月、1948年8月です。

ダットサンDA(1947年)
https://images.app.goo.gl/NauYbf8tYQYecNVB9

ダットサンDB(1948年)
https://images.app.goo.gl/46aBp67XcG8VahnE6

DBは1950年にDB2にマイナーチェンジしています。

https://images.app.goo.gl/PcL7vRkhBDF6rVmG8

2017年に東京で開催されたクラシックカー・ショーに出てきたDB2のワゴンです。

https://images.app.goo.gl/Baos4kPpPQV6iNk99

https://images.app.goo.gl/Q4NBwxfTX8uJBMpT6

カタログを見ると「ワゴネット」と名付けられていたようです。

https://images.app.goo.gl/kcFK62hKCBJwS1BZ9

同1950年、DB2と併売する形でスリフトが登場しました。アメリカのクロスレイそっくりの外観に旧態依然とした中身(戦前そのままのDAとほぼ同じ)のDBとは一線を画す新設計のクルマです。

梯子型シャシーを持つ全長3750・全幅1458�个亮崑里法�直列4気筒SV860ccエンジン(25馬力)が3段ギヤボックスと連結されて載せられたスリフトには、2ドアのDS2と4ドアのDS4が用意されていました(大卒初任給の約300倍=年収25年分だった由)。

ダットサン・スリフト(DS2)
https://images.app.goo.gl/YmkmnidUpfXAfBVP9

ダットサン・スリフト(DS4)
https://images.app.goo.gl/EHGZo2UwRgF3oJii8

その後日産は、1955年のダットサン110、1957年の210で大きく飛躍することは、本稿0475で記した通りです。

なお、「ダットサン」は日産が1930年から小型車に使ってきたブランドで、社名はあくまでニッサンです。
1914年に快進社(1928年に日本産業株式会社=日産に改名)の設立に尽力した田健治郎・青山禄郎・竹内明太郎の頭文字であるD・A・Tが俊敏な逃げるウサギ=脱兎(だっと)を意味することから、その息子(son)"DATSON "を販売時の愛称にしました。しかしこれは「ダットソン(脱兎損)」と読めます。それを嫌って「ダットサン」としたのです。

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