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2025年03月23日08:40

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偉大なダーウィン

いくつかダーウィンの悪口を書いてきたが、まだまだいっぱいある。

そもそも『種の起源』という本は実に読みにくい。文章は長くてくどいし、ところどころに誤りが散らばっている。「〜が起きることは可能だ。だから〜は実際に起きた」みたいな論理の甘さもしばしば目につく。進化学にくわしい人と一緒に、読書会などで読むならいいが、予備知識のない人がいきなり『種の起源』を一人で読んだら、ずいぶんトンチンカンな進化観を持ってしまうだろう。

とはいえ、今まで私が書いてきたダーウィンの悪口は、東京スカイツリーの周りをブンブン飛び回るハエのようなものだ。たとえ私がダーウィンの悪口を言い続けて、飛び回るハエを100匹から200匹に増やしたところで、スカイツリーはびくともしない。もちろんスカイツリーはダーウィンの業績だ。

その中でも最大のものが、方向性選択を発見したことだ。

たしかに方向性選択はいつでも働いているわけではないかもしれない。自然選択のモデルは違っていたかもしれない。でも、そんなことは、どうでもいいのだ。小さなことにすぎないのだ。

地球には素晴らしい生物があふれている。緑の木々、土を耕す土壌生物、大海原を泳ぐクジラ、空を飛ぶ鳥たち。こんなすばらしい形をもつ生物を作り上げた力は、方向性選択しかない。進化のメカニズムは他にもたくさんある。でも、他のどんなメカニズムにも、空を飛ぶ翼を作ることはできない。安定化選択にも、翼を作る力はない。翼を作れる力はただひとつ、方向性選択だけなのだ。

方向性選択の力はすさまじい。翼もそうだが、私たちの眼などもすばらしい出来栄えだ。あまりにもすさまじいので、知性のある何者かが、目や翼を作ったのではないかと、勘違いをする人まで出てきたぐらいだ。インテリジェント・デザインと呼ばれる考え方はその例だろう。方向性選択の力が信じられないくらい素晴らしいので、知性のある何者かが進化させたに違いないと勘違いをしてしまったのだ。
(https://gendai.media/articles/-/55896から引用)(筆者は古生物学者)

追記;
「安定性選択」たとえば体の大きさなら、群れの中で大きすぎると目立つので敵に襲われやすい、小さいと弱いと思われ敵に襲われやすい、ので「中くらい」の個体が一番たくさん子孫を残し、群れは「中くらいの個体」が圧倒的多数になる。
「自然選択」の主流はこれと今は考えられている。

「方向性選択」群れの中で「走るのは抜群に早い個体」は敵から素早く逃げられるので多くの子孫を残す。
自然選択では主流ではないが、大きな災害のときなど「普通の速さ」の群れが全滅した場合、「走るのは抜群に早い」群れが生き残って元の群れにとってかわる場合がある。「違う種類」ができると考えてもよい。


■フィジーイグアナ、祖先は北米から=3400万年前ごろ海渡る―米大学
(時事通信社 - 03月23日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8249181
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