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2024年02月23日00:59

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メチルアルコールはなぜ毒か?

人間が飲んでも毒にならないのはエチルアルコール(エタノール)。
飲んだあとの分解過程で、中間産物はアセトアルデヒド、最終産物は酢酸。
アセトアルデヒドから酢酸への分解速度が遅いタイプの人が二日酔い症状を起こす。
どんな風に具合悪くなるかは二日酔いを経験しないとわからないだろうが
(註;ワシは経験豊富)(笑うとこ)
二日酔いで死んだやつはいない、つまり大した毒性はない。

メチルアルコール(メタノール)はエタノールよりCH基が一個少ない。
アルコール類としては一番分子量が軽いのだが、CHが一個少ないことで、
人体内でエタノールとは別の分解産物を作る。
すなわち中間産物はホルムアルデヒド、最終産物はギ酸。
ホルムアルデヒドはホルマリンである。
あんなものが体内にあって無事なわけがない、解剖実習用ご遺体じゃないんだから。
ただしホルマリンは人体内ではとっとと分解されてギ酸になる。
ギ酸は蟻がつくる毒(すべての蟻ではない)で、これが「毒」の本体だ。

つまり、メタノールは飲んだときはアルコールとして飲めてしまうのだが、
体内で分解されると毒物に変化してしまうのだ。
視力に影響を及ぼすことが有名で「メチル」イコール「目散る」と呼ばれるが、
目以外にもさまざまな障害を引き起こす。
かなりの量を飲まないと即死できないので自殺には向かないが、
たまーに「かなりの量を飲んで自殺をはかる」人がいて、
このための専用の解毒剤(医薬品)がある。
アルコール分解過程をこの解毒剤が占有してメタノールの分解を阻止、
血中のメタノールとすでにできてしまった分解産物は人工透析で除去する。

ちなみにこの解毒剤はエチレングリコールの解毒剤でもある。
つい先日、虐待死した女の子の体内から発見された「不凍液」である。
以前、ワシが書いた日記に「猫に不凍液を飲ませると死ぬ」という
「あんた、やってるね?」と直感するようなコメントをしたミクシィ民がいるが、
(「退会」となってるがおそらく名前を変えてまた入っているだろう)
猫はそもそも腎機能が弱いので「飲ませると死ぬ」であっても、
人間は不凍液をちょっと飲んだくらいでは即死はできない。
メタノールと同じく、自殺には向かない薬剤だ。

追記;
「メタノールの致死量はおちょこ一杯(30ml)」とされてる場所があるが、
それは「100%メタノール」の場合である。
家で工場経営してて機械洗浄用に使ってるならまだしも
(それにしても98%である。かなり揮発性があるのでガソリン並みに危険)
一般家庭の主婦がメタノールを入手するとしたら
まず間違いなく「燃焼用アルコール」であろう。
キャンプ用品としてホームセンターで入手できたりする。
それにしても危険物なので最近は「木にしみこませた着火材」になってるが、
入手できたとしてメタノールはせいぜい70%くらいだ。
おちょこ1杯では死ねない。

追記2;
メタノールは飲んでから最初の12から48時間は症状が出ない。
分解されてギ酸が形成されるまでそのくらいの時間がかかる。
だから「メタノール摂取した」時間から1,2日以内なら解毒剤が使える。
神経に障害が残る(特に目)ことが多いけどね。

夫にメチルアルコール飲ませ逮捕
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=7759490
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