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2024年02月17日16:25

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避難所設営の方法まで教えないとダメ

もと職場の医療チームが能登に医療援助派遣に行ったんだが、
第一陣で行ったチームの人間がTVのインタビューでこう言ってた。

「段ボールベッドが送られてきているのに設置されてなかった」
「理由を聞いたら、どう設置していいかわからない、と言われた」

なるほどねぇ、と思った。

まず、被災者全員分はないんで、誰かを選んで使ってもらうことになる。
誰を選ぶか?

それはまずもちろん「足腰不自由な人」である。お年寄りとは限らないけど。
そういう人は、床に座ったり寝たりしてる状態から立ち上がるのがえらく大変なのだ。
床に置ける手すりみたいなもんもあるけど、ないよりまし、な程度。
ベッドなら、横から足をたらして床についたらベッドに手をついて立てる。
座るときも床に座るよりベッドに座るほうが膝や足腰が楽だ。

その次を考えるなら、呼吸器疾患のある人。
喘息もちとかアレルギーで咳やくしゃみをしやすいとか。
床って見えなくてもホコリがいっぱい、人が通るたびに舞い上がる。
そのホコリを吸い込むと喘息の発作が出たりくしゃみがとまらなくなったりする。
ベッドの高さって実は、人が通る程度で舞い上がるホコリが
ベッド上で寝ている人に届かないように計算されている。

「誰に」の次にくるのは「どのように」設置するか?
配置の問題である。
これは避難所の広さや形によって変わるんだが、
基本は「寝たとき周囲のベッドから見えないように」並べる。
段ボールベッドは片方に「目隠し用柵」が設置できる場合が多いのだが、
この柵を一定方向にしてベッドを並べると、ぴったりくっつけても
隣のベッドから見えないし、こちらからも隣は見えない。
起き上がると見えちゃうくらいは低いけどね。
それと、ベッドの頭のほうにも普通のベッドと同じく柵があるので、
ベッドの頭を全部同じ方向で並べれば、足のほうの隣も見えない。
ベッドと段ボールの仕切りを組み合わせて、家族二人ひと部屋とか、
ベッド間の通路をどう配置するかとか、
確かに「前にやったことないとどうしていいかわからない」だろう。

つまり、被災してから「これどう使えばいいの?」ではまずいってこと。
いつ自分たちの土地が被災して避難所設営必要になるかわからない、
ということを考えた上で、避難訓練のときに避難所設営訓練もしておく。
受付どうするとか援助物資の置き場どうするとか物資管理者どうするとか。

そういえば、援助物資で「女性の生理用品」について、
他の物資といっしょに置かれて管理者が男性だったりすると、
「夜用の大き目のナプキンください」とか詳しく言えなかったりしたらしい。
これも医療援助チームが避難者の意見を吸い上げて、
女性の生理用品を少しはなれた別の場所(周囲から見えにくい)に置き、
管理者を女性にして、遠慮なくほしい品物が言えるようにしたとのこと。

被害受けてからじゃ遅いんですよ。
みなさん、普段からきちんと「被災時持ち出し袋」とか準備してますか?
そういう個人の準備も大事だけど、避難所設営する立場のお役所も、
実際に被災して避難所運営した地方自治体から経験者に来てもらって、
失敗談含めて話を聞いて、避難所設営訓練なんかもしたほうがいいですよ。
つーか、しないとダメだろ、「みなさまのお役にたつ」公務員なんだから。

■“地元に残りたい”高齢者や障がい者支える被災地の福祉避難所 立ち上げたのは長野県の福祉チーム【能登半島地震】
(TBS NEWS DIG - 02月16日 12:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7752158
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