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2023年12月01日13:31

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コロナ後遺症の話

(以下引用)
私の青春、終わったな−。全身に重りが乗っているようで、昨夏ごろから約8カ月間、一日の大半を寝たきりで過ごしていた兵庫県加古川市の高校2年魚橋和叶奈(わかな)さん(16)は天井を眺めながらそう思った。原因不明の頭痛に倦怠感(けんたいかん)。体力には自信があったのに、なぜ−。さまざまな医療機関を巡り、たどり着いた原因は「コロナ後遺症」。治療を受け、徐々に体調は上向いてきた。今春から通信制高校サポート校に通い、青春を取り戻しつつある。

 2022年3月、高校入学を控えた春休みに新型コロナウイルスに感染した。親元を離れ、県内の公立高校に入学、寮生活が待っていた。外出自粛期間を終えた直後の4月の入学式。動悸(どうき)と倦怠感で立っていられず、保健室へ行った。教員から「初めての寮生活で睡眠不足だったのでは」と言われた。

 中学では運動部に所属し、体力には自信があった。しかし体調は悪化の一途をたどる。授業中、教員の話が頭に入らない。朝起きられず、カーテンを開けるのも友人に頼んだ。手足が異常に冷えて震えた。それでも、毎日学校へ通った。


 病院では起立性調節障害と診断された。5月末、初めての中間試験前は長時間いすに座れず、寝ながら勉強した。休学も頭をよぎった。しかし、大切な友達のいる寮にいたかった。「いつか治るだろう」と思っていた。

 そして倒れた。「頭の先から指先まで、重りが付いているよう。動かせない」。後から分かった話だが、これは頑張って動いた後に数日間寝込んでしまう「クラッシュ」だった。コロナ後遺症で注意しなければならないことの一つとされ、発症すると症状の悪化につながるという。

 「なんでしんどいんやろう」。さまざまな病院を受診したが、原因は分からない。処方される漢方の量だけが増えていった。期末試験と球技大会を終えてまたクラッシュを起こした。

 夏休みはほぼ寝たきりで過ごした。「力士が3人上に乗っているよう」。体を起こせず、寝転がったまま。食事も体を横に向け、母佳代子さん(51)が口に運ぶ。立ち上がれず、トイレも母に連れていってもらった。2学期も試験だけは受けようと、泣きながら学校へ向かい、倒れて帰ってきた。

 家で寝たまま天井を眺める日々。「立てるときは来るんか」。自分の部屋にいると気持ちが沈むので、リビングで寝転がって過ごした。

 父良平さん(53)は8月ごろ「コロナ後遺症ではないか」と疑い始めた。交流サイト(SNS)などを通じ情報収集を行い、コロナ後遺症の治療に取り組む大阪のクリニックを見つけた。12月、わらをもすがる思いで連絡した。

 医師から丁寧な説明を受け投薬を開始。効果が出始め、起きられる時間が増えた。学校は次の学年に上がる選択肢を残してくれた。みんなと一緒に過ごしたいが、寝たきりには戻りたくない−。苦渋の選択で退学を決めた。

 今年4月、明石市の通信制高校サポート校に入り、新たな生活が始まった。自由な校風に戸惑いながらも新たな生活を満喫する。現在は体調が9割戻ったが、筋力の低下や疲れやすさが残る。治療の一環で出会った整体師に感銘を受け、将来は整体師になりたいと思う。


 新型コロナに感染した後、ひどい倦怠感に苦しむ人がいる。コロナ後遺症のうち1割が激しい倦怠感で日常生活に支障が出る「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」の診断基準を満たす症状が出るともいわれる。和叶奈さんの主治医はこう話したという。「コロナ後遺症で困っているのは学生。退学になるので無理をして動いてしまう」

 和叶奈さんも「サボっていると思われたのがつらかった。コロナ後遺症に対する理解が深まってほしい。無理したらだめということを分かってほしい」と話した。
(引用終わり)

…読んでいて気の毒で泣けてくる。

これを読んで「それはコロナ殺人ワクチンの後遺症」と決めつけコメントする人が
数人思い浮かぶが
いくらなんでもこの16歳女子に失礼だ。
ワクチン後遺症ならこの子がそういう。
この文章のどこにも、ワクチン受けたあとでこうなった、とは書いてない。

とにかくワクチンのせいにしたい、梅毒だろうがインフルだろうが
「コロナ殺人ワクチン後遺症だ!」って決めつけることが
いったい何のいいことがあるんだろ。

とにかく。
新型コロナには後遺症がありえる。
この16歳女子が感染したのは高校入学前の春休み期間。
感染以来ずっとひどい症状、ではなかったはずだ。
親元を離れて寮に入る行動には、問題がなかったわけで。
あってもおそらく「ちょっと咳が出ることあるけど大丈夫」なくらいだろう。
感染治癒後、2週間はたったあと、入学式で立っていられなくなった。
ここから彼女の苦悩と闘病がはじまる。
結局、最初に入った高校は退学し、通信授業のある高校に入りなおす。
すべてをあきらめるのでなく、できることをやろう、やりたい、という強い意志は
さすが16歳、生命力が一番強い時期だ。

これが25歳の会社員だったらどうだろう?
働けないからもちろん辞職。
家でごろごろ寝て過ごし、ちょっとした家事の手つだいもできない。
家族の理解がなければ(ない場合は多いと思う)
「せっかくいい会社に入ったのになまけ心でやめてしまって…」など
母親が電話で友人に愚痴る声もきこえるかもしれない。
「ちょっとそこまで」と出かけて、電車に飛び込むのがオチだ。

新型コロナは、だからかからないのが一番いい。
ただしかかってしまうのは、別に本人の落ち度ではない。
感染症とはそういうものだ。
その場合、黙って治療に専念するのが大切。
後遺症も100%出るとは限らないけど、
もし症状が出てしまったら無理しても何もならない。
…文章中にもあるけど、少し調子のいいときがんばると、
直後に一番悪い状態(ほぼ寝たきり)に戻ってしまうのが特徴だから。

最後に書いておくが、残念ながら
「コロナ後遺症」に効果的な薬剤や治療方法は、まだ確立していない。
効果あるといわれている薬はあるが、きかない場合もある。
だからかからないのが一番だが、上に書いたとおりかかってしまったら、
病気を拒否せず、病気になった自分を責めずに、
ゆっくり回復を待つのが一番いいのだ。
人生はそんなすぐには終わらない。
数年くらい「無駄にした」と思えても、絶対に
やりたいことが見つかるし、できる日がやってくるから。
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