トランプ前大統領が2024年の大統領選挙へ向け始動しました。バイデン民主党から政権奪還を目指すのが共和党です。しかし共和党分裂の気配は強まっています。共和党の候補者になるためには、2024年夏に開催される共和党の党大会で選ばれなければなりません。その前に2024年1月から州ごとに党大会に出席する代議員選びが行われます。
ここで有力なライバルが名乗りを上げたら、どうなるのか。アメリカの共和党支持者に、「トランプを次回の大統領選挙でも支持しますか?」と聞くと、「好きだけど、次の選挙に勝つと、4年後には80歳になるから.」と言葉を詰まらせる人が結構います。
そろそろ若手に譲ってはどうかというわけです。トランプは巻き返しを図ろうと画策し、何をやってくるかわかりません。もし共和党の候補者指名争いに敗れたら、トランプは党を飛び出し「共和党をぶっ壊してやる」と無所属で立候補する可能性も考えられます。
そうなると厄介です。トランプが無所属で立候補すると、共和党の票が割れるからです。1992年の大統領選挙では、民主党の新人、ビル・クリントンが共和党の現職だったジョージ・H・W・ブッシュ大統領(パパブッシュ)を破りました。
現職有利といわれるアメリカ大統領選挙でクリントンが勝てたのは、テキサス州の保守系の大富豪ロス・ペロー氏が無所属で立候補したことが大きいのです。共和党支持者の票が割れてしまい、結果的に漁夫の利を得たクリントンが当選しました。
トランプが独立系候補として立候補したら、支持者の票は割れ、共和党は勝てないでしょう。そこで共和党は、「党の候補者になろうとする者は、結果がどうであれ党大会の結果に従うこと」と約束するように求めていますが、トランプが守るかどうか。それがいまの共和党のジレンマです。
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