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2023年04月18日15:07

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AIR エア(Air)

 「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。

1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。

CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。(映画.comより)





<2023年4月9日 劇場鑑賞>

 この映画の話、ちっとも知りませんでした。運動音痴なので、スポーツのことは詳しく知らないのですが、当たり前に有名だと思っていた「ナイキ」がこんなにパッとしない感じだったというのも驚きだったし、(たぶん)鳴り物入りでスカウトされてナイキ・バスケ部門に入社したはずのマット・デイモンが、地味な感じでうつうつしているのにも驚きました。難しいですよね、芽が出ないうちから選手の才能を見抜き、社運をかけて商品を作るのですから。仕事って、情熱も必要だけれど、それだけでは報われないものね。

 さて、お話は、言ってしまえば、情熱がもたらした成功譚として普通な感じだったと思うので、ここでは印象に残ったことを書きたいと思います。

 この映画では、マイケル本人はほとんど姿を現さず、そこにいてもはっきり映らないほどでした。メインは、まず誰もが会わなければならない母親です。それがヴィオラ・ディヴィスなのですが、彼女の威厳がすごかったです。あれほど自分に自信が持てるものなのか。息子を大事に思う気持ちは誰しも同じだけれど、「本人の意思を尊重しよう」とか「自分の価値観は古いかもしれないし」とか、私なんかビビってばかりだけれど、ヴィオラママは、常に毅然としていて揺るがない。しかも、常に正しい。あれほどの母親がいるものなのか、と思いました。息子も夫も、全幅の信頼を寄せているようでした。

 なので、アポなしで会いに来たマット・デイモンにも、まず母親のことを尋ねます。するとマットは「もう亡くなりました」、ヴィオラママ「あぁ、それは残念ね」、マット「でも、大切に育ててもらいました」。ここでヴィオラママの表情が変わるのです。日本人で、こういうことを言ってのける男性がいるでしょうか。なんだかすごいな、と思いました。自分はとてもこんな風には言ってもらえないだろうけど、と少し寂しくもあったわけですが(笑)。メインストーリーとは関係ないかもしれないこんなところが、とても印象に残ってしまった私でした。

 ベン・アフレック演じるCEOは、ちょっと変人だったのかな。そんな描かれ方だったと思います。もっとも、成功する人は、人と違うから成功するんでしょうけれど。楽しめる映画でした。
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