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2022年12月23日17:03

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アフター・ヤン(After Yang)

 「コロンバス」のコゴナダが監督・脚本を手がけ、アレクサンダー・ワインスタインの短編小説「Saying Goodbye to Yang」を独創的な映像表現で映画化したSFドラマ。

人型ロボットが一般家庭にまで普及した近未来。茶葉の販売店を営むジェイクと妻カイラ、幼い養女ミカは慎ましくも幸せな毎日を過ごしていたが、ロボットのヤンが故障で動かなくなり、ヤンを兄のように慕っていたミカは落ち込んでしまう。ジェイクは修理の方法を模索する中で、ヤンの体内に毎日数秒間の動画を撮影できる装置が組み込まれていることに気付く。そこには家族に向けられたヤンの温かいまなざしと、ヤンが巡り合った謎の若い女性の姿が記録されていた。

コリン・ファレルが主演を務め、「ウィズアウト・リモース」のジョディ・ターナー=スミス、ドラマ「アンブレラ・アカデミー」のジャスティン・H・ミンが共演。「コロンバス」で主演を務めたヘイリー・ルー・リチャードソンが物語の鍵を握る謎の女性を演じる。(映画.comより)





<2022年12月18日 劇場鑑賞>

 ゴゴナダ監督のことは、今まで知りませんでした。単に珍しい映画が田舎に降りて来ていたのと、コリン・ファレルだからおもしろい映画なのかなぁ、と。まさか、こんなに静かで哲学的な映画だとは(笑)。小津安二郎監督が好きだというゴゴナダ監督。外国人にそういう人が多いような印象なんだけど、私個人的には小津監督の映画って見たことなくて、静かな映画を好んだ監督らしいという知識しかない。まぁでも、こんな感じなのでしょうね。

 家族の世話をする人型ロボットが一般に普及している時代だから仕方がないのかもしれないけれど、すべてが無機質な感じ。家とか、庭とか。人も。コリン・ファレルと黒人の奥さんも、夫婦同士でそんな喋り方、する?と思うくらいワントーンで抑揚なく話す。そのくせ、コリン演じるお茶屋さんは、茶葉にこだわっていて粉茶なんか扱わない。買いに来たマダムに「粉茶もないの?」と言われても、です。奥さんは仕事ができる女性っぽくて、忙しそうに会議なんかこなしてる。でも、彼らが買ったヤンは、中古をお安く買ったから、保証がないという設定。このアンバランスさ、わざとかな(笑)。まぁ一般に広く普及していれば、お安い方を買ったりもするのでしょうが。

 静かすぎて話がよく呑み込めなかったのだけれど、たぶん人型ロボットは、家事やベビーシッターの役目ができればいいという設定のはずなのに、ヤンには記憶装置があった!ってことが不意なる事実なんだと思います。だから、何かの陰謀が背景にあって、故意に記憶されていたのではないか、とか、それを誰かが抜こうとしていたのではないか、とかQアノンみたいな話だったのかも、とも思います。よくわからないのですが。でも、個人的には、ある程度の記憶は保持しないと家事やベビーシッターはできないし、じゃその能力はどこで線を引くんだということにもなると思うから、やっぱりよくわからないです(笑)。

 でも、コリン(アイルランド系)、黒人のワイフ、中国人の養子とロボット、そしてヤンの記憶のカギを握る若い女性は白人、と、まんべんなく目配りされた映画だったと思います。私がわからないだけで、たぶんいい映画です。
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