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2022年07月25日11:22

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米国で増殖したゾンビ企業に利上げ政策が追い討ちをかける

米国で増殖「ゾンビ企業」、迫る淘汰 低利資金が蒸発
Market Beat
2022年7月25日 4:00

米国で過剰な債務を抱える企業に再編・淘汰の波が迫っている。支払利息を営業利益で賄えない「ゾンビ企業」は、時価総額上位3000社の2割を超える。新型コロナウイルス禍を受けた金融緩和が増殖に拍車をかけたが、インフレと利上げ加速で環境は一変した。財務面で脆弱な企業を抱えたままの金融引き締めは信用不安の連鎖を招き、米景気や雇用にも響きかねない。

経営破綻した米エンロンの不正を見抜いたジム・チェイノス氏など、空売り投資家が今年、こぞって標的にする銘柄がある。オンライン中古車販売を手掛ける米カーバナだ。2022年の株価下落率は9割に達する。米調査会社S3パートナーズの推計によると、空売り勢は「カーバナ売り」だけで年初から総額34億ドル(約4600億円)の利益を上げている。

17年に株式公開を果たしたカーバナは、「中古車の自動販売機」を各地に設置するなど積極的なマーケティングを続け、一時は時価総額で業界最大手を上回った。営業赤字が続くゾンビ企業の1社だが、低格付け社債(ハイイールド債)発行などで補ってきた。直近で資金調達難が伝えられ、デフォルト(債務不履行)懸念が強まった。

コロナ前からカーバナのようなゾンビ企業は増えていた。背景には中銀による金融緩和の長期化と機関投資家の運用難があった。彼らは少しでも高い利回りを求め、低格付け企業向け融資「レバレッジドローン」の証券化商品や、低格付け債を購入してきた。米銀も収益率の高いローン組成に積極的だった。

世界を襲ったコロナ危機はゾンビ企業の淘汰ではなく、増殖につながった。米連邦準備理事会(FRB)は史上初となる低格付け債の買い入れプログラムを導入するなど、信用不安の連鎖を全力で食い止めようとしたからだ。結果的に米ハイイールド債の発行額は21年に過去最高を記録し、企業債務はさらに積み上がった。

そして今、ゾンビ企業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。

「パンデミック(世界的大流行)と戦争、インフレの組み合わせは、(金融危機以降)15年近く続いた金融抑圧の終わりと、次の時代の到来を意味する」。米金融大手モルガン・スタンレーのテッド・ピック共同社長は6月、投資家向けの会合でこう警鐘を鳴らした。中銀が金利を低く抑え、国や企業に安価な負債を提供する時代は終わったとの見立てだ。

モルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手6行は22年4〜6月期、レバローン関連で計10億ドルを超える損失を計上した。レバローン商品の売れ行きが急に悪くなり、値引き販売を余儀なくされているからだ。景気後退懸念が台頭するなか、買い手の機関投資家は信用力の低い企業への投資を控えるようになった。米銀も従来に比べてローン組成の引き受けに慎重になった。

今後は複数のシナリオが考えられる。1つは信用不安の連鎖だ。FRBは景気よりインフレ退治を優先する姿勢を示している。市場では現金枯渇リスクの高い企業のリストが出回り、空売り勢の標的にされている。株価急落によって投資家が資金調達時に企業に要求する対価(リスクプレミアム)が大きくなったり、市場の流動性が一段と低くなったりして、デフォルトが相次ぐ可能性がある。

ゾンビ企業が当面、生き延びるシナリオもある。米低格付け企業の多くは21年までの低金利環境で借り換えを済ませ、満期を延ばしている。社債市場で元本償還が集中する「満期の壁」は25年以降だ。一部の企業を除けば、リストラや資本増強などで財務を改善する時間的な余裕はある。

投資家は大量の運用マネーを抱えている。米運用会社PGIMで低格付け企業向け金融の調査を手掛けるゲーリー・ストロンバーグ氏は「(一時的に購入を控えていた投資家の)繰り越し需要が多く存在する」とみる。インフレや景気の不透明感が消えれば、投資家は動きやすくなる。企業の調達環境も改善する。

もっともゾンビ延命は米経済の重荷にほかならない。20年、国際決済銀行(BIS)が先進14カ国の約30年分のデータを用いてゾンビ企業を研究したところ、生産性は低く、有形・無形資産への投資は少なかった。最終的に25%が淘汰された。60%は財務健全化を果たしたが、ゾンビ状態に逆戻りする可能性は高いと結論づけた。

日本は1990年代初めのバブル崩壊で「失われた10年」と呼ばれる長期停滞を経験した。経営再建の見込みが小さい企業を存続させたことが、景気回復が遅れた一因とされる。米国でもゾンビ企業の淘汰が先送りされれば、「日本化」のリスクは高まり、米株投資家は高いリターンを見込みにくくなる。

モルガンのピック共同社長は6月の会合でこう付け加えた。「パラダイムシフトには時間がかかる。(金融抑圧が終わった後に何が起きるのか)今後12カ月から18カ月、24カ月かけて議論していくことになる」

ゾンビ企業の命運もインフレとFRBの出方次第で変わる。信用不安の連鎖が招く深刻な景気後退か、低収益企業の存続による長期停滞か。現時点で将来を見通すことは難しいが、危機の芽が育っていることは確かだ。

(ニューヨーク=宮本岳則)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21D590R20C22A7000000/
反日マスゴミは、金利を上げない日銀を非難しているけど、先に上げた米国では、経済崩壊の兆し^^;

米国は、市場メカニズムが働くので、急速にゾンビ企業が淘汰された後、新興企業が出現するだろうけどねw

日本は低金利融資を続けながら、円高誘導によるインフレ抑制しかないでしょう。
ゾンビ企業の法的整理は、反日勢力に勢いを持たせ、政権を不安定化させます^^;
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