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2022年04月07日13:57

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こんな時だからこそ

「カエルの楽園」
フォト

数年前に話題になったこちらを読んでみました。
概ねの内容は何となく知っていましたが、「流行っている時期に、流行りに乗っかって読みたくない」といういつもの偏屈癖のまま、長らく時間が経っておりました。
昨今の状況で気になってしまい、満を持して読んでみた訳です。

以下は、本カバーに記されている粗筋、というか紹介文。

ココカラ
「国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園に辿り着く。
その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の島に住む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…
単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「預言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書」
ココマデ

ご存知の方も多いかと思いますが、この本は、カエルの世界になぞらえて、現在の日本&日本人に対する強烈な風刺、或いは問題提起となっています。

話中に登場するカエル達の名前も秀逸です。
例えば、かつてこの楽園のツチガエル達と争い、今は楽園を外敵から守っている鷲の名前はスチームボート。
蒸気船、つまり黒船でやって来たペリーは米国の人です。

何が何でも三戒厳守を主張し、ウシガエルが楽園に押し寄せて来た時も、戦う事を禁じ、自らはウシガエルに媚びて生き延びた小賢しいカエルはデイブレイク。
こちらはやや意訳が必要ですが、おそらくあの新聞社でしょうか。
プロレス的に言わせて貰えば、藤波からスーパーストロングマシンに対しての「お前は平田だろう!」という台詞は有名ですが、こちらはおそらく「お前は朝◯だろう!」です。

そして作者の百田さん自身、ハンドレッドというツチガエルで登場しています。

さて
色々な考え方が有る事ですが、国際政治は友愛や誠意より国益で動くもの。
憲法で戦争しない事を誓うのは立派な事です。
しかし、平和憲法が有れば誰も攻めて来ない、それでいつまでも平和が保たれるという考え方は合理的ではないと思います。
日本人は日本国憲法に従う責務が有りますが、外国が日本国憲法に従わねばならない理由はないのですから。

遠い未来、そうした事を考える必要が無くなる日が来れば良いと思いますが…それはまだまだ先の話。

今、ウクライナで起きているような事態が仮に日本で起こったら…
恐らく色々な援助は有ると思いますが、良し悪しはさておき、今の日本の総理が逃げずに戦い、国民自らが抗戦するだろうか?
ちょっとイメージは湧きません。

話中でツチガエルの国は、完全にウシガエルに支配され、ツチガエル達は虐げられ嬲り物にされてしまいます。
現実にはそんな事はなり得ないと思いたいところですが…

平和憲法さえ有ればそれで良いのか、それとも自分の身は自分で護る力を持っていくべきなのか?
日本では、国防と言うと、すぐ軍国主義とか右翼などと決めつけたがる人もいますが、それはそれとして、どちらの立場の方も、改めてじっくり考えておくのは有意義ではないでしょうか。
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