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2021年05月21日06:16

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「衝撃的なデータ」という言葉の裏にあるもの

「衝撃的データ」と渡辺洋子研究員が言っている。そしてのその言葉はTV関係者にとって確かに衝撃的だろう。1953年にTV放映が開始されて実に68年が経過した。恐らく昭和、平成前半までは間違いなく毎日見る「日常メディア」であっただろう。極端に言えば国民はTVか新聞からしか情報を得ることが出来なかった。しかし、今の時代はそうでなくネット配信からも情報を得ることも出来るようになった。この傾向は別に実は驚きでもなんでもない。既に数年ほど前から言われていたことだ。実際に多くの若年層はネットTV、ネット動画(YouTube)に流れている。では、なぜそうなったのか?
当たり前だが昭和にはネットが存在していなかった。大企業間のローカルなネットワークは存在したかもしれないがいまの時代のように誰もがネットワークに繋がれる環境ではなかった。当然、インターネットの出現が大きな影響を与えたのは言うまでもない。Windows95が出たことによりさらにインターネットが身近なものとなった。いまの若年層(20代前半)だと生まれたときには既にインターネットが存在していたのでそれが普通という環境で育った訳である。それこそ昭和後半の世代が家にTVがあるのが普通の状態と同じだ。さらに各家庭に光通信による通信速度の高速化も要因だろう。これによりネットでの動画視聴が容易になったのも大きな要因だ。ネットで見る映像がTVと同等になったので遜色ない映像が見れる環境になったのも大きな要因だ。
では、なぜ若年層はTVを見なくなったのか?あくまで推測だが大きく2つ理由があると思う。まずは時間に拘束されないのことだ。TVだと放映される時間に拘束される。つまり、TVの視聴はX月X日XX時からXX時までとなる(録画という方法もあるが)老年層から見れば当たり前のことだが若年層にとってはこれが苦痛意外の何物でもない。「好きな時間に見れる」それがネット配信の強みである。今の時代は多種多様性である。夜勤する人もいれば午前中だけ働くなど多様的な生活を送っている人たちが多い。昭和のように画一的な生活様式ではなくなってきているのだ。だからこそ今の時代は時間に拘束されないネット番組(動画)が視聴されるのは当然の成り行きである。
もうひとつの理由はコンテンツの問題だ。昔と違ってTVは規制が厳しくなって面白くなくなったという意見もあるが原因はそれだけではないと思う。実際に「半沢直樹」とか優良コンテンツはいまでも高視聴率を取るのだからその理屈は通らない。単にTV局の制作側の質が落ちたと私は思っている。動物モノが流行れば他局も似た番組を制作する。クイズモノが流行ればやはり他局が似た番組を制作する。どこかの放送局でヒットしたら他局はそれの劣化コピーのような番組を制作する。この方法をとると「一定の視聴率」はとれるのだからそうしているのだろう。つまり、TV局の制作側の安易な制作姿勢が透けて見えてくる。視聴者も馬鹿ではない。そんな劣化コピーのような番組が並んでいたのでは見る気も失せるだろう。オリジナリティに乏しいのである。結局、いまのTV局の制作側が良くも悪くもチャレンジ精神がない安定志向で育ってしまった世代ということなのだ。
ネット配信のコンテンツはどうか?一時期、子どものなりたい職業にYouTuberが出てきて大人たちは眉をひそめたものだが逆にTVに出演しているタレントの質はどうだろうか?ただひたすら身内受けのようなことを騒いでばかりいるタレントも決して少なくないと思う(視聴者無視?)少なくとも善良なYouTuberたちはそうではない。いかにして視聴者を楽しませるかの努力をしている。動画視聴がそのまま自身の稼ぎに影響が出るのでモチベーションも違うのも要因だろう。そういう意味で善良なYouTuberたちの創造力は素晴らしい。ネット配信では時間に拘束されない、コンテンツが優良となればで若年層のTV離れは至極当然の流れだろうし、今後もそうなるだろう。
少し話が逸れるがここ1年のコロナ禍でもその傾向は顕著だ。TVのワイドショウなどは完全に50代以上の人をターゲットにしているような番組作りだ。簡単に言えば情報弱者向けに番組を作っている。煽り報道なんか最たるものだ。ネットで少し調べればわかることなのだがそこを故意に無視してショッキングな数値だけ報道してきた。当然ながらTVからしか情報を得ない老年層が恐怖心を煽られて早朝から薬局にマスク購入のために並んだ姿はどなたも記憶にあるだろう。結局、一方方向でしか情報を得ることしか出来ない老年層はオールドメディアに支配され続けて見続けるだろうし、自ら情報を得る若年層はネットを見続けるのだろう。「衝撃的データ」とオールドメディアが言うもうひとつの背景には自分たちの世論への影響力が無くなっていくことへの衝撃的という意味合いもあるのだ。

■10〜20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」
(朝日新聞デジタル - 05月20日 19:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6525051
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