ヒトパピローマウイルス、略してHPV。
一生ではじめてのセックスをもったとき感染する。
そして個人差はあるが、いったん感染すると「慢性感染」という形で一生住み着き、
何かのきっかけ(これがまだわからない)で正常細胞をがん化させる。
だから「一生誰ともセックスを持たない」女性は子宮頸がんにはかからない。
でもそんな女性は少ないのでは?
世間では「ヤリマンの病気」「夫としかしてないから危険はない」とか
間違った認識があるようだけど、
セックス経験のある女性ならいつ子宮頸がんとわかっても不思議はないのだよ。
で、HPVが正常細胞をがん化させるのに、通常は3から5年かかる。
ただし日本人の子宮頸がんの7割近くを占めているのは
HPV16型と18型による子宮頸がんで、
こいつらはがん化が早い。2年くらいでがんとして完成してしまう。
つまり、去年がん検診異常なし、今年サボりました、
来年うけたら立派な子宮頸がん、という流れがありえる。
もしこの人が「今年サボりました」なしできちんと検診を受けたとすると、
「すでに正常細胞ではないがまだ完全にがん化していない」段階で見つかる。
異型上皮とか上皮内がんとかいう段階です。
この段階なら子宮出入口の部分切除、いわゆる「円錐切除」で治療可能。
今日本で補助金で受けられるHPVワクチンは、
この「進行が速い16型18型」の感染を予防する。
だからもし日本人女子がセックス経験前に全員ワクチンを打てば
日本人の子宮頸がん患者(年間1万人)を6割は確実に減らすことができる。
しかも子宮頸がん死者の8割が16型18型なのだから、
子宮頸がん死は現在の2割まで減らせる理屈だ。
実際、10年前からかなり計画的にワクチン接種をしてきたオーストラリアでは
子宮頸がん患者がどんどん現象してきており計算上は
「2028年には子宮頸がん患者がゼロになる」らしい。すごいことだ。
日本の子宮頸がんワクチン接種は、発売された2011年あたりには
70%くらいだったが、その後「副作用」がオオゲサに強く報道され、
今現在は0.1%、先進国中子宮頸がん患者数は最大数だ。
今年、新しいタイプのワクチンが日本でも認可された。
このワクチンは子宮頸がんを起こすHPVの9割を予防できる。
ただしこのワクチンに対して政府が補助金を出すかどうかは「検討中」だ。
大事なことを繰り返して書く。
子宮頸がんは、セックス経験のある女性ならいつかかっても不思議はない病気。
しかも「初期に不正出血がない」のが最大の特徴で、
25歳から40歳までの間に発症数ピークがある。
もし運よくこの病にかかって死ななくても、子宮を失う。
25歳から40歳なら日本人は結婚してない、結婚してても子がない、
もしくは妊活中という場合が多いはずだ。
そのとき「子宮を切除しないとあなたが死にます」と言われたら
子宮をとる選択はとてもつらいものになるだろう。
年1回の子宮頸がん検診で、そんな経験をしなくて済む。
もちろんワクチンを打つのもいい、検診を2年に1回に減らせる。
■「子宮頸がん」で手術が必要なケースとは? がんになる前の段階「異形成」からおこなう円錐切除術
(AERA dot. - 05月09日 10:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6511103
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