中国向け輸出、7カ月ぶり増加 7月8.2%増
2020/8/19 8:51 (2020/8/19 9:44更新)
財務省が19日発表した7月の貿易統計速報によると、中国向けの輸出が前年同月比8.2%増の1兆3290億円となり、7カ月ぶりに増加した。現地の生産活動の再開で日本からの輸出が増えた。ただ輸出全体では19.2%減と停滞が続いた。輸入も22.3%減と減少が続き、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は116億円の黒字となった。貿易黒字は4カ月ぶり。
輸出の総額は5兆3688億円。前年同月からの減少率は5月(28.3%)や6月(26.2%)からは小さくなったものの、大幅な落ち込みが続いている。輸入の総額は5兆3572億円だった。
中国向け輸出は新型コロナウイルスが深刻化する前の2019年12月以来の増加となった。生産活動がいち早く再開され、経済の持ち直しが続いていることを映した。銅などの非鉄金属や自動車が増えていることに加え、半導体などの製造装置が23.6%増となった。中国で工業生産の伸びをけん引するスマートフォン関連の需要とみられる。
米国向け輸出は1兆913億円で前年同月から19.5%の減少となった。原動機が42.2%減った。6月に6割減だった自動車輸出の落ち込みは6.7%減にとどまり、輸出全体の減少率はほぼ半減していた5〜6月からは戻している。
もっとも輸出の回復は幅広い地域で力強さを欠いている。欧州連合(EU)向けはドイツ向けを中心にした自動車輸出の減少が続き、輸出の減少率が30.5%減と6月より大きくなった。東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも27.2%減っており、中国を含めたアジア向け全体では8.2%減だった。
品目別にみると輸出の落ち込みは、30%減となっている自動車の影響が依然としてもっとも大きい。タイ向けの変速機などを中心に自動車部品も32.5%減、船舶も68.2%減となっている。
輸入は国内の低調な経済活動を映し、原燃料を中心に落ち込みが続いている。7月は原油が63.1%減、液化天然ガス(LNG)が32.9%減、石炭が46.1%減った。原油の輸入減は5カ月連続。輸入全体の減少率は7月が22.3%減と、6月(14.4%減)よりも大きくなった。
ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎・経済調査部長は「今後の輸出の持ち直しのペースは緩やかなものにとどまる」と予想する。欧米の経済水準が感染拡大前の水準を回復するには時間がかかるとみられるためだ。
足元ではウイルスの封じ込めのために経済活動に再び制限をかける動きが強まる可能性もあり、貿易の先行きにはなお不透明感が強い。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62788900Z10C20A8000000/
欧米では、半導体製造装置の中共輸出が手控えられています。
その中で、日本がシェアを伸ばしてますが、いずれトランプに目を付けられるでしょう。
その内、いきなり足をすくわれそうです^^;
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