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2019年03月16日17:55

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クリード 炎の宿敵(Creed II)



  「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦することになる。ヴィクターの反則行為により試合には勝利したものの、納得のいく勝利を飾ることができなかったアドニスは、心身ともに不調に陥ってしまう。やがて婚約者のビアンカが出産して父親になったアドニスは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のくことに。しかし、「ボクシングこそが自分そのもの」と気づいたアドニスは、ヴィクターとの再戦を決意する。前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、スタローンは脚本も担当。「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演。監督は新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.が務めた。









 見た順にきちんと書いているんだけれど、今さら感がひときわ大きい映画。あれ〜書いてなかったっけ?と思いました。正直に言います。この作品の主演はドラゴとその息子です。マイケル・ジョーダン演じるアドニスの影の薄かったこと。同じような話の展開、みるみる強くなるアドニスなど、見飽きたシーンの繰り返しに、ロッキーは渋くてカッコいいけれど、やっぱり食傷気味になりました。人里離れたロシア(?)の田舎で鍛えられているアドニスが、次のシーンでムキムキで走っているのを見て、つい「あ〜彼はファンタスティック・フォーだもんな」と思ってしまいました(笑)。

 ボクシングはスポーツなんですから、勝つことも負けることもあって当然です。それなのに、ドラゴはロシアで負け犬として徹底的に排除されています。妻にも逃げられ、息子を男手一つで育てているドラゴは、息子ヴィクターには勝つことのみを教えてきました。「弱いから負けるんだ。勝てばいいんだ。俺は負けたからこんな目に遭った」と。「負け犬だから、おまえのかあさんを失ったんだ」と。

 ヴィクターは、大きく、強い男になります。そしてロシア国内での試合では、相手がいないほど強いファイターとなり、アドニスとの試合に打って出るのです。ちょうど家庭を持ったアドニスは、危険を承知でそれを受けて立ち、反対するロッキーと一度は袂を分かちますが、やっぱり一緒に戦うことになります。対するヴィクターは、強い時だけすり寄っておべっかを言う権力者たち(そして金持ちと再婚して同じようにふるまう母)に反発し「父さんはどうして平気なんだ」とドラゴに詰め寄りますが、「強いからこそ得るものがあるのだ」などと諭されてアドニスとの試合に臨みます。

 話の展開は同じです。最初はヴィクターのほうが有利に展開していました。しかし、長引く試合に疲弊し始め(ロシアではそんな長丁場は経験しなかった)、だんだんロッキー側が有利に。派手に着飾り、特等席で男と一緒に観覧していた母は、負けが濃厚になった時点でさっさと帰ってしまいます。思わず咆哮するヴィクター。目には涙(だったと思う)。「立て、勝つんだ。立て」の一点張りだったドラゴも、ボロボロになった息子の姿に、思わず次の行動に出ます。ロッキーと同じ後悔をしないように。

 かわいそうなヴィクター。なんなんですか、この薄情な母親は。演じるはなんと本人ブリジット・ニールセン。よく担ぎ出しましたね。女優やってたのかな。男の子にとって、母親は絶対の存在。それは母親にとっても同じのはず。それなのにこの仕打ち。個人的に涙が出ました。母の愛を知っていれば、この子はこんなことにはならなかっただろうに。しかしラストでは、勝利だけが人生ではないと悟ったドラゴが、息子と一緒にランニングする姿が。あぁ、希望のあるエンディングでよかった。気が付けば、ドラゴ父子の話だけが心に残っていたのでした。マイケル・ジョーダン、いたっけ?

 このシリーズは最初から3部作かなぁ。もう、終わりにするのかな。私は、もういいと思います。今度はドラゴのスピンオフ作品でも作るのかしらん、そう思った作品でした。

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