千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、母親のなぎさ容疑者(31)が「夫に外に出すなと言われ、娘を1カ月ぐらい外出させていなかった」などと供述している事が、捜査関係者の取材で分かりました。
2人の逮捕容疑は、共謀して午前から深夜の間、自宅で心愛さんの髪を引っ張り、冷水のシャワーをかけ、首付近を両手でわしづかみするなどして死亡させてしまった。捜査関係者によると、なぎさ容疑者は事実関係を認め、「仕方なかった」などと供述しています。
勇一郎容疑者の暴力でできた痣を隠す為に、心愛さんを外出させない事がよくあったと話し、「事件が起きた日も外出しないように厳しく言った。夫の指示ではない」という趣旨の説明をしているという。少女の発したSOSを誰か受け止めることは出来なかったのか。
長期にわたって虐待の兆候が確認されていた。しかし学校も行政も地域も踏み込まず、命を守れなかった。心愛さんと日常的に接していた学校は、アンケートなどで虐待を把握していたが、救えなかった。暴力を訴えた翌日、担任が聞き取りをしていた。
市が公開したアンケートのコピーには担任の字で「昨日の叩かれた 頭、背中、首を蹴られて、今も痛い」「口を塞いで、床に押し付ける、自分の体、大丈夫かな?」などと書き加えられていた。
アンケートには「秘密は守りますから正直に書いてください」と書いてあるので必死の思いで書いたのでしょう。だが、野田市教育委員会は心愛さんが父親からの暴力を訴えたアンケートのコピーを、父親に渡した事は、虐待のリスクを高める極めて不適切な対応です。
子どもの命を守らなければならない教育委員会が自分を守ったのか。虐待を被るのは子どもであり、子ども第一に考えるべきでしょう。野田市教育委員会がアンケートの回答を渡してしまった直後、心愛さんは転校した。だが、その後も、虐待に気づく機会はあった。
心愛さんが新たに通っていた小学校は、父親から長期欠席の連絡を受けながらも自宅訪問などをせず、心愛さんが遺体で見つかった。この間の対応について、命を救えた可能性があったのではないだろうか。学校は子どもの様子を毎日確認できる場です。
虐待対応の最前線であるとの意識を持って欲しい。暴力を受け、誰にも相談できず、警察にも行けなかった。「お父さんに叩かれたのは嘘です」という内容の書面を心愛さんに書かせ、県柏児童相談所に見せていた事もわかっています。
柏児童相談所は書面を不審に思っていたが心愛さんに確認することなく、両親宅への帰宅を認める決定を下しました。野田市立山崎小学校のアンケートで「父親からの暴力」を訴え、柏児童相談所は、虐待の疑いがあるとして心愛さんを一時保護していたというのに。
県虐待防止対策室によると、「小学校の先生に聞かれて思わず言ってしまいました」「ずっと前から早く両親、妹と4人で暮らしたいと思っていました」「児童相談所の人にはもう会いたくないので、来ないでください。会うと嫌な気分になるので、今日でやめてください」
などと書かれていました。この時、勇一郎容疑者は「今日にも連れて帰りたい」と言い、柏児童相談所は、両親の家へ帰ることを了承しました。職員が書面を見せられた際、父親と親族がいたが、心愛さんには確認しなかった。
また、柏児童相談所は父親からの暴力を訴えたアンケートのコピーを市教委が父親に渡したことを関係者の会議で把握していました。心愛さんが本心で書いたのか不審に思った職員は、小学校で心愛さんに面会して確認した。
父親から母親にメールで届いた文面を「見ながら書き写した」と打ち明けたというのです。我が家にも小4の六女がいます。どうにかならなかったのであろうか。とてもショックです。残念でならない。
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