■神奈川の4駅名変更へ=「新逗子」は「逗子・葉山」に−京急
(時事通信社 - 01月25日 18:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5471534
京浜急行電鉄が「創立120周年記念事業」として、「沿線地域の活性化を目指す」ことを眼目に神奈川県内の4駅の駅名を来年の3月に改称ですか。逗子線の新逗子駅を「逗子・葉山」とし、京急本線仲木戸駅を「京急東神奈川」、花月園前駅を「花月総持寺」、大師線の産業道路駅を「大師橋」へそれぞれ変更するとのことで、昨年の9月に全73駅の過半数の46駅について改名を視野に「新名称を公募」し「わがまち駅名募集!」と題して沿線の小中学生から駅名変更案を募集するという京急のプレスリリース
http://www.keikyu.co.jp/company/news/2018/20180918HP_18132MT.html
があった際、歴史のある路線で長年地域に根差してきた駅名を、「現在の地名とは繋がりがない」などと切り捨てて改名対象とし、沿線の小中学生対象に公募で決めるという短絡的な京急の姿勢に違和感を禁じ得ぬところがありましたね。その対象が全駅の過半数の46駅としており、終着駅も含んでいるというのはあまりにも膨大であり、莫大な費用を要するはずの駅名変更を決行するだけの費用対効果をどこまで見込んでいるのか、どうにも見えないところがあると感じましたし、各駅の地元で多かれ少なかれ考えられる反対の動きにどう対処するのかも注目の的となると思いましたね。
これについての京急のプレスリリース
https://www.keikyu.co.jp/company/news/2018/20190125HP_18229TS.html
によると、「大師橋(だいしばし)駅」と改称される産業道路駅は「川崎市と大田区を結ぶ架け橋で、地元シンボルのひとつでもある「大師橋」に変更し、新しい街づくりのさらなる契機とする」としていて、「花月総持寺(かげつそうじじ)駅」となる花月園前駅は「かつて東洋一の遊園地として、その後は競輪場として賑わいを見せた「花月園」では2010年に競輪場が閉場し、現在は新たな街づくりが計画されている。その一環として、駅から徒歩7分の場所にあり、曹洞宗大本山として全国に知られている「總持寺」を駅名に入れ、地域活性化に繋げる」、また、「京急東神奈川(けいきゅうひがしかながわ)駅」となる仲木戸駅(「エアポート急行」停車駅)は「東日本旅客鉄道(株)の東神奈川駅と隣接していながら、駅名が異なることで乗り換え可能な駅としてお客さまから十分に認知されていないことから、「京急」を冠したうえで同駅名とし、乗り間違いを防ぎつつ利便性を高める」、「逗子・葉山(ずし・はやま)駅」となる新逗子駅は「ブランド力のある逗子と葉山を合わせた駅名に変更することで、三浦半島の更なるイメージ向上と定住人口・交流人口増により、地域活性化を図る。また、羽田空港からの直行電車の終端駅のため、行き先として駅名が表示されることにより、多くのお客さまに保養地、景勝地である葉山へのアクセスポイントでもあることを広く認知していただく」としていますが、地元住民からの改称要求があったと言われる産業道路駅や花月園競輪が閉鎖した花月園前、JR横浜線との乗り換え駅としての訴求力に欠くとされた仲木戸の改称の背景はわからないではないとしても、「大師橋」では「川崎大師」に近い駅だとの誤解を生じかねず、「花月総持寺」は総持寺へのアクセスをどう整備するのかなどを明確にすることがまず必須で、横浜市(鶴見区)との協議をどうするのかが喫緊の課題となるでしょう。まあ納得できなくもない「京急東神奈川」も些か長過ぎる駅名であり、地元に親しまれるとも考えにくいところがありそうです。
奇っ怪なのは、逗子市内で葉山町に行くにはバスである程度は時間を要する地にある新逗子を「逗子・葉山」へ「羽田空港からの直行電車の終端駅のため、行き先として駅名が表示されることにより、多くのお客さまに保養地、景勝地である葉山へのアクセスポイントでもあることを広く認知していただく」との理由で改称することで、それこそ駅名になることで葉山町が「至近の地」となったかのような誤解を与えかねず、況してや「羽田空港からの直行電車(エアポート急行)の終端駅だからこそ」という理由までつけて、より高い費用をかけてまでこうした"愚行"を推し進めるのは、どうにも理解し難いところがありますね。
こうした改名で連想するのは、昭和40年代あたりから都市部を中心に行われた「住居表示」や「平成の大合併」と称される市町村合併による地名変更であり、例えば東京都の目黒区のように三谷町、本郷町、芳窪町、衾町と言った地名が消滅して青葉台、東山、五本木、八雲と言った地名に換わるとか、静岡県の伊豆市、伊豆の国市や山梨県の甲斐市、南アルプス市、中央市、愛媛県の四国中央市のように旧自治体名が一見してわからないような地名になったりなど、地域の歴史を軽視する動きが多く見られたことで、後に行われた住居表示では地名の変更を最小限に抑える傾向が見られるようになりましたが、そうした潮流に逆行するような今回の駅名変更であり、地元住民の反応がどのようなものであるか、反対の動きの有無に注目が集まると思います。
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