吉田沙保里選手、現役引退を発表「33年間のレスリング選手生活に区切り」
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レスリング女子で世界選手権13連覇、五輪3連覇(2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン)を達成し、国民栄誉賞を受賞するなど、その「高速タックル」を武器に一時代を築いた吉田沙保里(36歳)が、自身のツイッター・インスタグラムで現役引退を表明、ですか。曰く、「いつも吉田沙保里を応援していただきありがとうございます。この度、33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました。ここまで長い間、現役選手として頑張ってこれたのも沢山の方々の応援とサポートのおかげです。みなさん、本当にありがとうございました。後日、改めてみなさんの前で引退のご報告と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」とのことで、日本の五輪選手として人々から親しまれたこの人の時代が名実ともに終わったことになりましたね。
2年前に父親を失い、33歳で五輪4連覇を目指して挑んだリオデジャネイロ五輪の決勝戦で逆転負けし、銀メダルとはなったものの「たくさんの人に応援してもらったのに銀メダルで終わってしまって申し訳ない」、「日本選手の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい。取り返しのつかないことになってしまった」などと取り乱して号泣しながらコメントしたことが印象的で、これで引退しても不思議ではないような雰囲気さえ感じました。しかし、もっとも、次なる五輪が東京(来年になりますね)と言うこともあり、37歳で迎えるとは言っても地元開催の五輪でリベンジと言う意識でいっぱいになるなら、「目指せ東京!」でモチベーションを高めて再度挑戦と言うこともあり得るだろうし、この人のことだから、現役続行の可能性を模索することを考えるのだろうと思いました。
帰国後、現役引退を否定、東京を目指して現役続行することを表明し、レスリング日本女子代表コーチ就任が承認され、11月には母校である至学館大学の副学長にも就任、金メダルを獲得し4連覇を果たした伊調馨を差し置いて、日本(女子)レスリング界の"レジェンド"として"日の当たる場所"に居続けているようにみえたほどでした。
しかし、昨年、長年のコーチで至学館大学女子レスリング部監督にしてある日本レスリング協会強化本部長を務めていた栄和人について、伊調馨の代理人から「栄監督からパワハラを受けた」と内閣府公益認定等委員会に告発状が提出され、第三者委員会が設置される事態となってパワハラの事実が認定され、栄和人は責任をとる形で強化本部長を辞任、至学館大学を退職。その影響もあったか、吉田沙保里も8月に至学館大学副学長を辞任する事態となり、レスリング界でのその"居場所"を失ったような感じになったように見えましたね。
となると、そのあたりから引退は「時間の問題」と言った感じになっていたのかも知れず、今日の引退表明も「漸く引退か」と思えるほどだったと考えるべきなのかもしれません。最後は師たる栄和人に"翻弄され"、"不本意さ"を残して終わったキャリアとなってしまったのかもしれません。
ま、とにもかくにも、お疲れ様でした。
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