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2018年09月25日09:58

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「エンブリヨ」の時代

私は高校時代、作家になることを夢見ていた。一応、何とか、もの書きにはなったものの、それはルポやコラム等の雑記事、インタビューや、座談会のテープ起こし&原稿化、投稿記事のリライト、映評、遺跡紀行等々を書く「もの書き」であって、当時、思い浮かべていたような小説家ではない。小説は、実は、ある一時期以外、書いていない。
その一時期とは、ホラー専門誌の「エンブリヨ」を10号まで出していた、時期である。今も好きだが、当時、ホラー好きだった私は、ホラー専門の同人誌をつくりたいなぁ・・と思って、早川書房から刊行されていた「ミステリィマガジン」だったか、「SFマガジン」だったかの読者欄みたいなところに、「ホラー専門の同人誌をつくりませんか?」と投稿、それに賛同して下さった、10人前後の方々と手紙で連絡を取り合い、協議を重ねて、「エンブリヨ」という同人誌を創刊することになった。当時はまだ、パソコン等はあまり普及していない時代だったので、やり取りは手紙、原稿も結構、手書きのものが多かったので、東京近郊のメンバーで手分けして、ワープロで打って、それを知り合いの印刷所に持ち込んで、雑誌にしてもらっていた。いかにも、不気味な「エンブリヨ」という誌名は、実は、同人仲間のNさんがつけたもので、私が出した案は「もっとホラーを!」という、極めて、ダサいものだった。そういうセンスはないのです、私。
同人誌は、もちろん、そんなに売れるものではなく、というか、不良在庫の山を築くだけで、一区切りの10号まで出したところで、「休刊」という終刊にした。その後、「エンブリヨ」の名付け親であるNさんから、電子書籍化での再刊「e-エンブリヨ」の提案があり、Nさんが旗ふり役でやってくれるのなら・・という条件で、私も賛同したのだが、結局のところ、実現しなかった。「エンブリヨ」の休刊と共に、私もまた、小説を書かなくなった。で、同人誌に書いたホラー小説以外には、私の書いた小説は、高校時代に書いた小説2本があるだけである。
欅坂46の平手が主演した「響」は、今どきめずらしい、小説家を主人公にした漫画で、映画も観、また、原作自体も、とてもなつかしく、読んだ。

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