仕事が休みの日は、朝ごはんのあとで自分で焼いたケーキとコーヒー、が習慣。
そもそもは、ぶるたに少しだけケーキをあげたくて始めた。
だからチョコレートケーキやブドウの入ったフルーツケーキは焼けなくて、
リンゴの甘煮を入れたパウンドケーキかバナナのシフォンケーキだった。
チーズケーキもたまに焼くけど、ケーキくずが床にくっつく。
ぶるたは口がでかく歯も大きいので、歯のすきまからケーキくずがこぼれるのだが、
ふわふわケーキだと床にくっつかないから掃除が楽だった。
ぶるたがいなくなったので、
自分だけでケーキを食べた。少しぶるたにお供えした。
ケーキはふわふわでおいしかった。
ぶるたのいる間は、ぶるたにちぎってやるのに集中してて、
自分の食べるぶんは大急ぎで口に押し込んでコーヒーで流し込んで、
だからケーキの味なんか、まるで味わっていなかったとはじめてわかった。
お供えの前で「おいしいね、よかったね」と話しかけた。
ぶるたのおかげでおいしいケーキを焼けるようになったけど、
ぶるたはもういない。
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