■「横綱いなくて大関も…」 全勝・御嶽海に理事長も期待
(朝日新聞デジタル - 07月16日 00:09)
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大相撲七月場所九日目、中日全勝ターンの関脇御嶽海は今場所東前頭5枚目に番付を上げた大翔丸に相撲を取らせず寄り切りで一蹴して連勝を9に伸ばし、一敗で追走する朝乃山が石浦を押し出しに退けた一方、遠藤が豊山の突き出しに屈して二敗に後退、合い口の良くない小結玉鷲を土俵際逆転の突き落としで制した高安、新入幕の明生を掬い投げに仕留めたベテラン栃煌山と二敗グループを形成する展開となりました。 今日の御嶽海は大学時代(東洋大学)から対戦のあった大翔丸(日本大学、御嶽海の一学年上)が相手。対戦成績が五分だったと言う大翔丸を相手に立ち合いで右を差し、右に逃れようとする大翔丸に体を密着させたまま一気に土俵際に追いやっての寄り切りで勝負あり。勝負がついた際に腰を落とすなど余裕の雰囲気で花道を後にしたようですが、「二日目、まだ疲れてないですからいいじゃないですか」と余裕のコメントも飛び出したようで、昨日の千代の国戦が“九死に一生”でも白星は白星、それなりに“良薬”となっている様子が窺えますね。 御嶽海のこうした一面を協会理事で巡業部長を務める春日野親方(元関脇栃乃和歌)は今日のラジオの解説で「ナルシストだ」と表現していましたが、名古屋に程近い長野県上松町出身で連日大きな声援を集めている今場所は、その声援を背にさらに燃えてテンションも高まっていくだろうと語っていましたね。今日の一番の快勝も、その「ナルシスト・御嶽海」の“面目躍如”と言ったところだと思います。 その大翔丸の日本大学の一年先輩の遠藤が今日対戦したのが、今場所西前頭9枚目に番付を下げた豊山。遠藤が立ち合い前褌を狙うもかち上げ気味にぶつかって、突き押しの応酬から堪らず遠藤が引いて、豊山が突き出して勝負あり。遠藤にとっては金沢学院東高校の三年後輩に不覚を取った一番となりました。ラジオ解説の春日野親方も指摘していましたが、豊山としては「勝つとしたらああいうのしかない。引いたところで前に出られた」と、まさに“会心の一番”だったようですが、豊山(時津風部屋、新潟県出身、東京農業大学卒業)も入幕から怪我で苦労を続けてここ最近実力がついてきており、目下一敗で今日勝ち越しを決めた朝乃山(高砂部屋、富山県出身、近畿大学卒業)とは同じ学年で平成28年の三月場所で三段目100枚目格付出初土俵の同期生で、切磋琢磨が期待されるライバル関係が期待されるでしょう。 その他。高安とともに今場所を角番で迎えている大関豪栄道は結びの一番で輝を上手投げで制して6勝目を挙げましたが、魁聖に押し込まれながら逆転の掬い投げの昨日に続いて輝の上手投げや喉輪攻めに左足一本で残り、起死回生の左上手投げ。立ち合い右差し、押し込むも輝に反撃された末の辛勝でしたが、勝つには勝った二大関についてラジオ解説の春日野親方は「逆転で勝つとは」と苦言を呈していました。特に豪栄道については場所前の出羽海一門の連合稽古で圧倒的な力を見せ、新大関の栃ノ心までもが全く歯が立たなかったほどだったにも関わらず、であり、師匠の境川親方(元小結両国)と「何でああなるんだろう」と話したことまで話題になったほどでした。給金直し(角番脱出)まであと二番、賜杯レースについて行けますやら……。
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