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2017年12月18日09:36

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「トララレンカ考古学プロジェクトの成果と挑戦」

昨日は、私も会員の古代アメリカ学会東日本部会研究懇談会の日。今回のテーマは、「トララレンカ考古学プロジェクトの成果と挑戦」。大変、興味のあるテーマだったので、風邪の状態はかなりひどかったが、薬を飲み、のど飴をポケットに大量に突っ込んで、マスクを着用して、出席。
まずは、2012年から17年にかけての調査の概要とその成果を、テュレーン大学の村上達也さんと、メキシコ国立自治大学のフリエタ・マリガリータ=ロペス・フアレスさんが、それぞれ、報告。さらに、ラス・アメリカス・プエブラ大学の嘉幡茂さんが、「トラランカレカにおけるパブリック考古学の実践」と題して、マンガを使った地域住民への情報発信の試みに関して、報告し、活発なディスカッションが行われた。
トラランカレカ遺跡は、メキシコ中央高原にある形成期(先古典期)の都市遺構で、テオティワカン成立以前から栄えてきた、同エリアの歴史を解明する上で、非常に重要な遺跡だが、テオティワカンの影に隠れ、よほどの考古学好きにでなければ、その存在すら、知られていない。もちろん、観光地化もされていないので、行く人もいなければ、行くこと自体も、困難だ。
しかし、たとえば、タルー・タブレロ等テオティワカン様式の神殿が、すでにトラランカレカに存在するなど、テオティワカン起源のものと思われていたものが、すでにその先行社会において存在していたことを示す、重要な発掘成果が次々にあげられ、注目されている。つまり、テオティワカン単体ではわからなかったことが、トラランカレカ遺跡等、周辺の遺跡の発掘によって、日の目を観ようとしているのである。
実は、昨日のシンポで司会をつとめておられた埼玉大学の福原弘識さんに、出来ればこのテーマで、来年4月以降の「ラテンアメリカ探訪」で、お話していただこうと考えているので、興味を持たれた皆さま、その節は、どうぞよろしく。
嘉幡さんによって報告された、マンガを使った情報発信に関しては、いろいろ思うこともあったが、それはまた、いずれ・・。

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