森美術館で、3年に1度開催されている、日本の現代アートの最前線を探る「六本木クロッシング展」も、今回で5回目。
今回は、「私」は誰で、その私の身体は、どのように他者とつながっているのか???をテーマに、日本人および日本で活躍する海外アーティスト20人の作品を、紹介している。
その20人の中で、私がよく知っていたのは、石川竜一さんに、小林エリカさんのおふたり。インパクト抜群の石川さんの人物写真は、初めて観て、その迫力に度肝を抜かれたが、今回も人の顔のクローズアップだけで勝負する、極めてエネルギッシュな(その分、観ていて、少々疲れる)作品ばかり。一方の小林さんは、原爆や原発をテーマにした、漫画や小説で知られるが、今回のインスタレーションは、彼女の母である「洋子」の人生体験と、原爆・原発を重ね合わせた展示。私は彼女の著作をすべて読んでいるが、それでも、少々、わかりにくいというのが、正直な実感。
その他、強い印象を受けたのが、片山真理さんの、自らの無防御なポートレートの衝撃度や、一見、写真にしか見えない松川朋奈さんの絵画の、半端でない生々しさ。一方で、あまり、心に響いてこない作品も、かなりあったことも、事実。
とにかく、映像作品とインスタレーションが多いのは、こうした現代アート展の特徴だが、絵筆1本で勝負する人が、もっともっと、出て来てもいいと、私は思う。
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