作家の佐木隆三さんが、10月31日に亡くなりました。
僕の好きな作家の一人でしたので、残念な気がします。
佐木さんの小説は、事実を丹念に追いながら、犯罪者の人物像を描いていました。
社会の暗部にも筆が及んで、社会派と書いてあった報道もありました。
連続ピストル射殺事件の永山則夫や
15年の逃亡生活を送った福田和子を描いた小説では、温かく見ている感じがしました。
自らを「裁判傍聴業」と名乗るなど、
足繁く法廷に通い、事件の真相に迫ろうとしていたのだと思います。
確か、佐木さんらの運動が実って、
裁判の傍聴者がメモを取る事が認められたのだと思います。
いずれの報道でも、直木賞を受賞した「復讐するは我にあり」が代表作でした。
1963年(昭和38年)10月から翌年1月に起こった、
5人の連続殺人を犯した西口彰を主人公にした小説です。
僕が小学生の時に起こった事件であり、大きく報道されていましたので、
いつ自分の周囲に西口が現れるかと怖い思いをしていた事を覚えています。
この小説は、今村昌平監督、緒形拳主演で映画化され、
緒形拳の名演技でその時の各賞を総なめにしたので、ご記憶の方も多いと思います。
犯罪は人間の心の闇が具体化したものだと思います。
ですから、犯罪を描く事によって、人間の心の内が多少は分かるのでしょう。
そんな事から、僕は犯罪の実録小説の類いをよく読みます。
今朝の新聞に、知っている人が逮捕された記事が載っていました。
数年前に仕事で2・3度会った事があります。
綺麗な女性でしたが、彼女の心の闇は何だったのかと気になっています。
ログインしてコメントを確認・投稿する