名声を求めるのに、無理な心があるのは、よろしくない。また、名声を無理に避けようとする心があるのもよろしくない。(身分不相応な名誉を求める心はよろしくない。また、当然受けるべき名誉を受けないという心もよろしくない)。
名を求むるに心有あるは、固(もと)より非なり。名を避さくるに心有るもまた非なり。 (言志録 第25条
<解説>
元関西電力会長の葦原義重は、勲一等を授与されたとき、受けるべきか断るべきかと悩んだ。「大人のワッペン」など欲しくない。だが、断れば、いままでもらった連中への当てこすりになる。このとき「言志四録」のこの条を見て、「名を求める」のも「名を避さくる」も、ともに私心、ならばと恬淡たる気持で、素直に受け取ったという。
・・・・・以上、岬龍一郎「現代語抄訳・言志四録」より。
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