抗がん剤は当然「がん細胞」を殺す薬です。
「がん細胞」は他の多くの通常細胞と比べて細胞分裂速度が速い。
だから「細胞分裂速度が速い細胞」に対しては抗がん剤がきいてしまう。
通常細胞で細胞分裂速度が速いのはまず消化管上皮ですが、
これは表から見えないからわかりにく。
症状としては下痢とか嘔吐、口内炎などの消火器症状。
ただ、消化管上皮は壊れるのも早いけど再生も早いので、
ダメージをあまり受けないで済む場合もあります。
生殖細胞も分裂能力が高いので影響をうけやすい。
女性の場合、抗がん剤開始したら生理こなくなった、という話は多いです。
でもこれも、外見で「生理きているかどうか」はわからない。
それにやはりダメージうけやすい受けにくいの個人差が大きくて、
40台前半までなら抗がん剤終了後3年以内で生理が再開するんじゃないかな。
皮膚細胞もダメージうけやすい、これは外から見えます。
抗がん剤やっている患者さんは、お肌ぼろぼろに乾燥してて黒ずんでいます。
ただまあ、女性なら化粧でごまかすとか手段はあるしね。
皮膚細胞も「28日で生まれ変わる」でダメージからの回復は早い。
がん、という病気そのものがけっこう「肌質」を変えてしまうので、
病気するまえのお肌に戻れます、とは言いませんけど。
頭の毛も皮膚から生えているんでしょ、なんで戻らないのよ、と思うでしょうが、
まず毛そのものは「生きている細胞」じゃないんだよね。
細胞が作っている物質、なもんだから、細胞自体が抗がん剤治療後に元気になれても
「毛という物質を作る能力」だけがなかなか回復しなかったりします。
「毛」を作れるようになっても作れる毛質が変化してしまい、
たとえば短いうちに切れてしまう、抜けてしまう、毛が細くなってしまう、
なんて場合には、生えてきたとしてもとどおりの髪にはなりません。
生殖細胞に関しては、今は抗がん剤前に正常な若い細胞を冷凍保存するとか
いろいろおこなわれるようになったけど、これもつい最近からです。
ましてや髪の毛、生きていくに何も不自由ないでしょ?ってことで
けっこうほったらかしですよね。
でも人間って外見大事なんだよ。
外見に自信もてたらがんばれること、いっぱいあるよ。
がんから命を救うのも大事だけど、救ったあとで困ったことはないか、
もっと考える医学というか「医学周辺領域」が整備されるといいな、と
思っています。
乳がんで抗がん剤 98%に脱毛
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3507540
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