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2015年01月25日09:52

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薄氷の殺人(白日烟火 Black Coal, Thin Ice)


  2014年・第64回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞と男優賞をダブル受賞したクライムサスペンス。中国北部の地方都市を舞台に、元刑事の男が未解決の猟奇殺人事件の真相に迫っていく姿をスリリングかつリアルに描いた。「こころの湯」の脚本などでも知られ、これが長編監督3作目のディアオ・イーナンがメガホンをとった。1999年、中国の華北地方。ひとりの男の切断された死体が、6つの都市にまたがる15カ所の石炭工場で次々と発見されるという事件が発生。刑事のジャンが捜査を担当するが、容疑者の兄弟が逮捕時に抵抗して射殺されてしまい、真相は闇の中に葬られてしまう。それから5年、警察を辞め、しがない警備員として暮らしていたジャンは、警察が5年前と似た手口の事件を追っていると知り、独自に調査を開始。被害者はいずれも若く美しいウーという未亡人と親密な関係にあり、ジャンもまたウーにひかれていくが……。(映画.comより)





 あまりに評判がいいので、気になってしまいました。でも結論から言うと、どうなんだろうなぁ、って感じです。よく出来過ぎていて、まだまだ奥があるんじゃないか。監督はもっといろんなことを隠してあったのではないか。凡人である私はそれを見過ごしているから楽しめなかったんじゃないか・・・そんなことを考えてしまいました。

冒頭(1999年)、明らかに死体と思われる包みが石炭列車と共に運ばれて行きます。俗に言うバラバラ死体。発見された当時はあまりに広範囲に散らばっているので、警察の捜査も行き詰まりそうになりますが、同じ集配所から複数のトラックが出ていることを突きとめ、容疑者と思われる男達を拘束します。しかし、彼らは抵抗を試み、結果、容疑者たちは射殺された上、主人公の刑事も大怪我を負ってしまいます。わからなくなった事件は迷宮入り。刑事は回復しても、事務系の現場に左遷されてしまいます。

ふてくされ、自暴自棄になった主人公が描写された2004年。ここに来て、類似の事件が起こります。それも2件。よく調べると、どちらも5年前のバラバラ事件の被害者の妻と、接触があったことがわかります。すると合計3件の事件が彼女に絡んでいることになるんだな・・・飲んだくれていた元刑事に勘が戻り始めます。

どうせ最前線からは外されている・・・元同僚からの情報を得ながら、独自に捜査を始める主人公。しかし、やっぱり男の刑事なんて(といっても刑事はほとんど男だが)いけませんね。案の定、美しいその女に惹かれ始めるのです。危険とわかっていても、「自分だけは救える」と根拠なく思い込む、例のあのパターンですね。

さて、この先にどんな展開が待っているのか。







<ここからネタバレ>

実は、最初に亡くなっていたのは夫ではなくて、別人だった。こっそり生きている夫は、妻に近づく男を片っ端から殺めていたのだった。・・・そんな展開を見せます。そして、生きていたその夫は、最終的に警察に撃ち殺されてしまうのです。妻の告白によって。

しかしなぁ・・・。そんなありふれた話?なんて我々が思っているのと同時進行で、主人公の刑事はどんどん疑問を持って、女にのめり込んで行ってしまいます。

最終的には、こうです。実は、最初の男は女が勤めていたクリーニング店の客だった。ところが、女は高価な革ジャンの洗濯に失敗し、そのツケを体で払わされていた。我慢ならなくなった女が、実は最初の男を殺していたのだった。「すみません。私が犯人です」とうつむく女。彼女に同情し、かばおうとする男。でも、殺人は殺人。女は連行されます。ラストシーンは、まるで警察の業務を妨害するかのような大量の白昼の花火。姿は映らず終わってしまいますが、やっぱり元刑事の男が上げてたんでしょうね。

え?これで終わり?って、正直思いました。これではまるで「若くて美しい悲劇のヒロイン」なだけじゃないですか。そしてそれに翻弄されたダサい男って、いまさらそんな話?これがあの評判の映画?

納得いかないですねぇ。きっと私が肝心な所を見落としているに違いありません。残念ですね。なにか、「あっ」と思わなければいけない場面があったんでしょうね。「ここを見るべきだった」とか「こう見るべき」とかいう意見があれば、是非お聞きしたいところです。

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