ホラゲーには多種多様な異形がたくさん出てくる。身の毛のよだつようなもの、根源的な恐怖を感じるもの、生理的嫌悪感を抱くようなもの、圧倒的強さを感じるもの、とにかく醜いもの、理解できないもの、未知のものなど……。
でも結局のところゲームの敵である。ゲームである以上、その制約に縛られる。つまりどういうことかというと、一発では死なない程度のダメージを与える行動を取ってくるということだ。そしてその行動は大抵物理的なダメージである。
そう、結局どんな見た目をしていても、やってくるのは殴ったり引っ掻いたり噛んだりなのである。
たとえばバイオRE2で追いかけ回してくるタイラントは、探索中に常に追いかけ回されるという怖さを提供してくれるが、近づいたとてやってくるのはムキムキの肉体を活かしたパンチである。ぶっちゃけ化物だから死なないという以外、普通のムキムキマッチョの人間と同じである。
シリーズ最恐でめちゃめちゃ怖いと言われているバイオ7だってそうだ。モールデッドに関してはちゃんと化物ではあるが、バイオ7を象徴する敵であるベイカー邸のやつらは、身体能力こそ化物にされているが、やってくるのは物理攻撃だし、見た目は人間だし、ちょっと言動行動がサイコパスなだけである。そのサイコパスな感じなのだって、寄生によって感情の歯止めが効かないようにされてしまっているだけである。
要はただ単に洗脳されて肉体強化された敵だ。そんな敵はゲームでもマンガでも割とよく見る。でも全然怖いと思わないだろう。
そう考えると、そこまで怖がる必要なんてないんじゃないか? というのは無理な話である。それがわかってても怖いもんは怖い。恐怖とは理屈ではない。だからこの話は無意味である。
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