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2026年09月27日11:22

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Hiroshi Kanei

■「落書きをやめると、成績は下がる。」
ジャポニカ学習帳の、なんとも大胆なキャッチコピーです。

子どもの頃、教科書に載っている偉人の顔にヒゲやメガネを描いたり、ノートの隅にパラパラ漫画を描いたり、やたら複雑な迷路を作ったりしませんでしたか。
自分もよくやりました(笑)
授業とはまったく関係のないことをしているようで、実はああいう時間にも、頭の中ではいろいろなものが動いていたのかもしれません。

「落書きなんかしていないで、ちゃんと授業を聞きなさい」
昔からそう言われてきましたが、心理学の研究では、退屈で注意が途切れそうなとき、簡単な落書きのような作業をすることで、かえって注意や記憶が保たれる場合があることも報告されています。
実際、単調な音声を聞く実験では、簡単な図形を塗りながら聞いた人たちのほうが、何もしなかった人たちより、あとで多くの内容を思い出したという結果もあります。
もちろん、これは「落書きをすれば成績が上がる」という単純な話ではありません。
それでも、この広告が面白いのは、これまで「授業に集中していない証拠」と見られがちだった落書きを、別の角度から見直しているところです。

考えてみれば、ノートの余白というのは不思議な場所でした。
先生から「ここに描きなさい」と言われたわけでもないのに、子どもは勝手に絵を描き、漫画を作り、迷路を考え、意味不明な生き物まで生み出してしまう。
誰かに評価されるためでも、点数をもらうためでもありません。
ただ面白いから描く。
そんな自由な「はみ出し」の中に、子どもの想像力や感性が表れていたのかもしれません。

「落書きは感性の集大成」
そう考えると、教科書の偉人に描いたあのヒゲも、ノートの隅のパラパラ漫画も、決して全部が無駄だったとは言い切れませんね。
今の子どもたちのノートにも、そんな自由な余白が残っていてほしいなと思います。
皆さんは子どもの頃、どんな落書きをしていましたか?

***
落書きって、そのとき何を考えていたのか、何に夢中だったのかまで残っているんですよね。
きれいに書いた文字より、授業そっちのけで描いた妙な絵やパラパラ漫画のほうが、何十年後かにノートを開いた瞬間、当時の教室や友達の顔まで連れてきてくれる。
そう思うと、落書きのある昔のノートは、簡単に捨てないほうがいいのかもしれません。
ノートの余白は、小さなタイムカプセルなのかもしれません。顔(笑)
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