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2026年09月25日21:48

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滋陰類の食薬、黒胡麻

五気六味:平/甘
帰経:肝、腎
はたらき・適応症状

1、滋補肝腎・養血益精
肝腎の虚弱による耳鳴り、めまい、頭痛、微熱、ほてり、盗汗、白髪

2、潤燥滑腸
皮膚の乾燥、大腸乾燥の便秘

黒胡麻の中医学的なはたらき――肝腎を補い、白髪や乾燥、便秘をいたわる薬膳食材
香ばしい風味が特徴の**黒胡麻(くろごま)**は、和食から中華料理、菓子類まで幅広く利用されている身近な食材です。

すり胡麻や胡麻和え、ふりかけなど、少量でも料理に風味を加えることができます。

中医学では、黒胡麻は特に肝と腎を補い、血や精を養う食材として考えられてきました。また、身体の乾燥を潤し、便通を整える食材としても薬膳に取り入れられています。

今回は、黒胡麻の「五気六味」「帰経」と、その伝統的なはたらきについて紹介します。

黒胡麻の基本性質
中医学では、黒胡麻は次のように分類されます。

五気六味:平/甘
帰経:肝・腎
「平」とは、身体を過度に温めたり冷やしたりする性質が比較的穏やかであることを意味します。

また、「甘味」には、身体を補い、滋養する性質があると考えられています。

帰経は肝・腎。

中医学では「肝は血を蔵し、腎は精を蔵する」と考えられており、黒胡麻はこの肝と腎を養う食材として位置づけられています。

1.滋補肝腎・養血益精――肝と腎を補い、血と精を養う
黒胡麻の代表的なはたらきが、**「滋補肝腎・養血益精(じほかんじん・ようけつえきせい)」**です。

中医学では、肝と腎は身体の生命活動を支える重要な臓腑とされています。

肝は血を蓄え、腎は「精」と呼ばれる生命活動の基礎となる物質を蓄えると考えられています。

そのため、肝腎が弱った状態では、

耳鳴り
めまい
頭痛
微熱
ほてり
寝ている間の汗(盗汗)
白髪
などの症状が現れることがあるとされています。

黒胡麻は、こうした肝腎の不足を補い、血や精を養う食材として伝統的に用いられてきました。

白髪と黒胡麻
黒胡麻といえば、「白髪対策」というイメージを持つ人も多いでしょう。

中医学では、髪は「血の余り」とされ、さらに腎の状態とも深く関係すると考えられています。

そのため、肝腎を補い、血や精を養う黒胡麻は、白髪をいたわる食材として薬膳で利用されてきました。

ただし、黒胡麻を食べることで白髪が黒く戻ることが、現代医学で確認されているわけではありません。

白髪には加齢や遺伝、栄養状態などさまざまな要因が関係しています。黒胡麻は、あくまで伝統的な食養生のひとつとして楽しむとよいでしょう。

めまいや耳鳴りも「肝腎」の視点から
中医学では、肝腎の不足と、めまいや耳鳴りには深い関係があると考えます。

特に、慢性的なめまいや耳鳴りに加えて、腰や膝のだるさ、疲れやすさなどがある場合には、「肝腎不足」という考え方で捉えることがあります。

黒胡麻は、肝腎を補い、血や精を養う食材としてこうした体質の食養生に取り入れられてきました。

ただし、めまいや耳鳴りには耳の疾患、血圧、貧血、神経系の疾患などさまざまな原因があります。

症状が急に現れた場合や強い場合、長く続く場合には、医療機関で原因を確認することが大切です。

2.潤燥滑腸――身体を潤し、乾燥による便秘をいたわる
黒胡麻のもうひとつの特徴が、**「潤燥滑腸(じゅんそうかつちょう)」**です。

「潤燥」とは、乾燥した状態に潤いを与えること。

「滑腸」とは、腸の働きを滑らかにして排便を助けることを意味します。

中医学では、身体の潤いが不足すると、

皮膚が乾燥する
肌がカサカサする
便が硬くなる
排便しにくくなる
といった症状が起こると考えられています。

黒胡麻は、身体に潤いを与え、皮膚の乾燥や大腸の乾燥による便秘をいたわる食材として伝統的に用いられてきました。

乾燥タイプの便秘に
便秘には、食物繊維不足や運動不足、腸の機能低下など、さまざまな原因があります。

中医学では、その中でも「大腸乾燥」によって便が硬くなり、排便しづらくなるタイプがあります。

黒胡麻は、このような乾燥による便秘に「潤いを与える」という考え方で用いられます。



黒胡麻を現代栄養学から見ると?
黒胡麻には、脂質、たんぱく質、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄など、さまざまな栄養素が含まれています。

特に胡麻に含まれるセサミンなどのリグナン類は、胡麻特有の成分として知られています。

また、食物繊維を含むことから、バランスのよい食生活の中で便通を意識する際にも取り入れやすい食品です。

ただし、胡麻は脂質を多く含むため、健康によいからと大量に食べるのではなく、少量を継続的に食事へ取り入れることが大切です。

また、現代栄養学で説明される栄養素の働きと、中医学でいう「滋補肝腎」「養血益精」「潤燥滑腸」は同じ概念ではありません。それぞれ異なる視点として理解しましょう。

黒胡麻を毎日の食卓に取り入れよう
黒胡麻は、特別な薬膳料理を作らなくても、普段の食事に簡単に取り入れられます。

🥬 黒胡麻のほうれん草和え
茹でたほうれん草に、すり黒胡麻、少量の醤油やだしを加えれば、定番の胡麻和えになります。

ご飯 黒胡麻ご飯
炊きたてのご飯に、すり黒胡麻を少量振りかけるだけでも、香ばしい風味を楽しめます。

🥣 黒胡麻きな粉
黒胡麻ときな粉を組み合わせ、ヨーグルトやお粥などに加える方法もあります。

🥛 黒胡麻ドリンク
すり黒胡麻を牛乳や豆乳などに加えれば、手軽な一杯になります。

ただし、砂糖を多く加えすぎるとエネルギーの摂り過ぎにつながるため、甘さは控えめにするのがおすすめです。

まとめ――黒胡麻は「肝腎」と「潤い」を支える薬膳食材
中医学では、黒胡麻は平性・甘味で、肝・腎に帰経する食材とされています。

代表的なはたらきは、

滋補肝腎・養血益精:肝腎を補い、血や精を養うことで、めまいや耳鳴り、白髪などをいたわる
潤燥滑腸:身体を潤し、皮膚の乾燥や大腸乾燥による便秘をいたわる
というものです。

黒胡麻を薬膳の視点から見ると、キーワードは**「肝腎」と「潤い」**。

すり胡麻や胡麻和えなど、毎日の食事に無理なく取り入れられるのも黒胡麻の魅力です。

香ばしい黒胡麻を上手に活用し、季節や体調に合わせた食養生を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※注意
本記事で紹介している「五気六味」「帰経」「滋補肝腎」「養血益精」「潤燥滑腸」などは、中医学・薬膳における伝統的な考え方に基づくものです。現代医学において、黒胡麻が白髪、めまい、耳鳴り、便秘などを治療することが確認されているという意味ではありません。

めまい、耳鳴り、頭痛、発熱などの症状が強い場合や長期間続く場合には、食養生だけで対処せず、医療機関に相談しましょう。また、胡麻アレルギーのある方は摂取を避けてください。

詳細はこちらへ
https://ameblo.jp/stephen19690326/entry-12979248074.html
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