フランスの港町シェルブール。傘屋の娘(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工の青年(ニーノ・カステルヌオーヴォ)が恋に落ち、結婚の約束を誓い合うが、やがて青年はアルジェリア出征に徴兵され、戦地で消息を絶つ…。
若者達の悲恋を、全編の台詞を歌詞として歌で表現しながらドラマを進めるレシタティヴ式のミュージカルで描き上げていくという、名匠ジャック・ドゥミ監督による画期的な出世作。ミシェル・ルグラン作曲の流麗なメロディと、雨の港町に映える雨傘の色彩や風景などが見事にマッチし、観る者のロマンティシズムと哀愁の涙を誘う。若き日のカトリーヌ・ドヌーヴの、初々しい美しさも印象的である。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。(Amazon ウェブサイトより)
<2025年10月13日 劇場鑑賞>
若い頃に一度、ビデオで見てあるはずなんだけど、でも今回改めて鑑賞して「こんなに全編歌だったっけ?!」と本気で驚きました。記憶にないわ〜(笑)。彼氏を本気で愛していたのに、戦場に行ってしまった。そして、手紙はくれたけど、ほとんど帰って来なかった。そういうことなんでしょうね。例えば休暇のたびに会いに来ていた、とかだったら話は違っていたかも。いやわかりませんけどね。軍って休暇がそんなにないのかもしれないし。しかし、それでなくても妊娠初期などは心身ともに不安定な時期。そんなときにそばにいないというのは大きいのかもしれませんね。
例えば、数年前に見た「パスト・ライブス 再会」では、幼い頃の友人をやっと見つけたのに、大学生の彼氏は「私に会いに来て」という願いに答えなかった。「今は無理。1年後かな」って。これには「私でも切るわ」と思った。でも、この「シェルブールの雨傘」は、そこのところ、決定的な理由は描かない。彼女はただひたすら寂しく心細かったのと、母と共にお金に困っていたこと。そこへ「おなかの赤ん坊と共に面倒を見る」というリッチな青年(宝石商)が現れたのですから、これはもう仕方がないのかもしれませんね。彼も真面目でいい人でしたし。
ついでに言うと「恋恋風塵」でも、兵役に出ている間に、彼女が郵便配達人と結婚してしまった、という展開がありましたね。あの映画でも決定的な理由は描かれず、唐突な感じがしたものでした。
さて、話がそれてしまいました。この映画は、お互いに家庭を築き、それなりに成功している二人がちょっと再会しますが、劇的なことは起きずにジ・エンドになります。ここは無駄な演出がなくて素敵ですよね。「ひまわり」みたい。「ラ・ラ・ランド」みたいに、つい音楽に乗せられて涙が止まらないようなラストも好きだけれど、この映画はこれでよかった。
若い頃のカトリーヌ・ドヌーヴは本当に美しい。もちろん年輩になってからも美しいですが、この美貌!そりゃ宝石商でなくても目が釘付けになります(笑)。やっぱりきれいな人は放置してはいけませんね。
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