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2026年08月24日08:53

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松原照子の「世見」(転載)

本日の世見 2026年8月24日(月曜日) 

『地蔵盆』

今日は「地蔵盆」の日です。
地蔵盆は、京都を中心とした近畿地方で盛んな、お地蔵さんを祭る行事です。
子供の頃の私は、この日が一年で一番楽しい日でした。
浴衣を着て、とても可愛い竹かごを手に、お地蔵様参りをするの。それも何軒もね。
お線香をあげて手を合わせると、「おせったい」と言ってお菓子をくれるの。
でも頂いたお菓子は食べませんでした。
食べなかった理由は今でもわかりません。
この歳になっても、お日様が元気な夏は、日の光を浴びるだけでお腹が空きません。

お参りに行く先々のお地蔵様の周辺では、子どもたちの名前の書かれた提灯が軒に飾られました。
私が地蔵盆を大好きだったのは、この日は親たちが地蔵盆の行事で忙しく、親の小言から解放されるからか、夕方から始まるお地蔵様参りが楽しみだったからか‥‥いえいえ、夜遅くまでお地蔵様の前で遊べたから、のように思います。
また、親たちもこの行事が楽しそうでした。
地蔵盆の始まりも終わりも、親たちによる“御詠歌”の合唱です。

いたずらっ子には、それがたとえ我が子でなくても、「コラーッ!」と大人たちの声が飛びます。
この町内行事において、近隣の家族同士が身内のようにして、子どもの成長を何より一番にお地蔵様にお願いするその姿は、とても美しかったものです。
あの頃は、普段から家に鍵をかける習慣もありませんでしたし、今のような連日の猛暑、酷暑もなかったと思います。
また、着る物にも季節が感じられ、地蔵盆の日の子どものほとんどが浴衣でした。

あの頃から時は流れ、本来の日本人が手にしていた「共に生きる」という思いが風化してしまった気がいたします。
朝の挨拶、寝るときの挨拶、出かけるときの挨拶、帰宅した時の挨拶、食事の前後の挨拶など、家庭内での挨拶を、お子さんに教えておられるでしょうか。
「おはようございます」「おやすみなさい」「行ってきます」「ただいま」「いただきます」「ごちそうさまでした」 たったこれだけのことさえできない家族が、とても多くなった気がいたします。
挨拶をされて、気分が悪くなる人なんていませんからね。
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