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2026年08月16日17:22

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「フロントライン」と「戦士の戦死」

映画「フロントライン」をDVDで見直した。
医者として「やんだくなる」(こっちの言葉で「やりたくない」)ときに見ると
結城先生に怒鳴られ、仙道先生に冷たい目で見られる気がして元気になる。
慰めとか励まし?そんなもん不要です。
自分の他の医者が目の前の患者を救うのに必死になってる姿を見るのが一番。
「こんなときのために医者になったんじゃないの?違うの?!」
…参りました。いやー、その通りです。

というところで昔の日記を引用。

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=726834200&owner_id=8729247

2005年に電車脱線事故で多くの犠牲者が出たんだが、
その現場で被害者を救った某救急医が自殺した事件に関するもの。
一種の過労死なんだが、事故対応で過労死したんじゃない。
「勤務医なのに病院の仕事を差し置いて」活動したことで、
院内のあちこちから責められ、自分の科への増員も認められず、
精神的な不調から自殺した。
ついでに言うと、この先生の父親が2008年に病院を相手取って訴訟を起こしたが、
2010年に死去、裁判は「引き継ぐものなし」で取り下げられた。

DMATが正式に発足したのは2005年、この事故の後だ。
ある意味、この事故を教訓にして発足した組織と言える。
DMAT成立前は、災害現場が勤務先のすぐ近くであったとしても、
勤務先の仕事優先、自分から現場に出てはいけない、という病院が多かった。
DMATは今や日本全国都道府県に事務局がある。
メンバーも登録されていて、招集されれば誰はばかることなく出動できる。

「フロントライン」に出てくる多くの医療スタッフは実在の人物。
彼らが船内の患者を救うためにこれほどの活躍ができたのは、
DMATという組織がきちんとできて機能しているからだ。
ダイアモンドプリンセス内でコロナ患者が出たのは2020年2月。
DMAT発足から5年たっている。
「災害対応」が役割だったDMATは、ダイアモンドプリンセスのあと
「新興感染症」にも対応する組織であると設立概念に追加された。

人が死ぬと社会は変わる。
死ななくても変わればいいのにね。
ちなみにダイアモンドプリンセスに乗ったDMATメンバーから感染者は出たが
コロナ死者は出ていない。

それから多くの災害があり、今もDMATは日本中で活躍している。
一番最近は千葉豪雨の現場で、その直前に起きた熊本地震現場でも引き続き活躍中。
もう誰も「勤務先以外で働く医者」を責めることはない。
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