カイシャに、税務署さんが来た。
たしか6月くらいにお願いしている会計事務所さんに連絡がきて、その後、あれこれ準備はあったんだよね。
2週間ほど前に、署員さん2人で来て、計算書類とか元帳とか、源泉徴収簿とか必要な書類をチェックしたあと、一部は預かり状を置いて、持っていっていた。
たまにニュースとかで、大企業の査察場面が出るよなぁ。
5、6人のスーツ姿のおじさんたちが、段ボールを抱えて、ずらずらと並んで会社から出てくる場面とか。
ああいうのって、おおむね不祥事だろうけど。
うちの場合は署員の人が、
「〇〇くん、袋持ってる?あ、俺のでもいけるかな」
と、トートバッグ2つくらいに、それなりに分厚い元帳とか源泉徴収簿の入った袋を入れて、持っていかれた。
うちの場合は、別に悪いことをしたわけじゃないんだけどね。
昔、父がシャチョウだった時代にもあった、っぽいけど、その時代、俺はまだシャインにはなっていなかった。それらしい話を聞いた記憶があるくらいだ。
「役所の監査ってのは、必ずお土産、持っていくからな」
とは、これも父の言葉だ。
いや、役人の人にお土産を渡せ、という話ではなく、
「ここが間違ってますね」
と、指摘事項をずらずらと出して監査の結果として持っていく、ということだ。
毎年のように自治体の監査も受けているわけだし、悪いことする方がめんどくさくて難しいと思うんだけどさ。
ニンシキのチガイというのは、あるもので、まぁやっぱりあれこれひっくり返されて、これはちがってますね、追徴が・・・という雰囲気なところはあった。
とはいえ、役所の方々はものすごく丁寧で、ときに冗談や笑いも交えつつ、監査は和やかに進んだ。
今、役所の人もいろいろ気を遣うんだろうね。
コオユウヨノナカだからさ。
会計事務所のコードネーム=ハハウエは、
「雑談の方が多かったですね。あれなければ、今日一日で済んだんじゃないですか」
と苦笑してたけどね。
当初、三日といわれていた監査期間は税理士さんが、そんなに時間はとれない、と交渉した結果、本日一日、そのかわりに事前に資料を出してください、ということになっていて、だからの元帳提出だった。
追徴うんぬんの数字を出すため、資料を精査しなければならないとのことなので、必ずしもおしゃべりしてたから、というものでもないだろうけど。
基本的なラインに大きな間違いはなかったとのことなので、まぁひとまずはほっとしたかな。
事務方のT君は、自分が担当する分野だから、けっこう緊張感はあったようだ。
「数字の入力とか整理はしてますけど、この数字がなんでこうなるかの説明は、僕じゃわかりませんよ」
と緊張していた。
本日は朝の10時からカイシャのイベントがあり、俺はそちらに出なければならないわけだから、余計に焦ってたみたいだけど。
あとでコードネーム=センムが
「Tさん、監査のときにイベントじゃないだろう、って言ってましたよ」
と笑っていたけどね。
イベントの日程の方が、先に決まってたんだから。
シャチョウの責任はあるが、イベントの方もシャチョウでないとまずいだろ、オキャクサン、たくさん集まるんだから。
ちょっとぐったりした一日だったな。
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