伊庭 聡
【無料化は一見すると優しさに見えます】
薬を無くす顧問薬剤師伊庭聡(いばさとし)です。
私は、医療を無料にすればするほど、子どもたちが健康になるとは考えていません。
医療費が無料に近いほど、受診のハードルは下がります。
それは安心につながる一方で、とりあえず病院。
とりあえず検査。
とりあえず薬。
薬が出たら安心。
という流れを強める可能性もあります。
薬には必ず作用と副作用があります。
特に風邪とかで気軽に使われている必要のない抗生物質は、薬剤耐性菌の問題にもつながります。
そして、医療によって起こる健康被害、いわゆる医原病もあります。
私は、必要な医療を否定しているのではありません。
問題にしているのは、医療に頼ることが当たり前になる社会です。
本当に目指したいのは、病院に行きやすいまちではなく、病院に行かなくてもいいくらい、子どもたちが健康に育つまちです。
子どもが元気であれば、嫌な病院に行く時間も減ります。
病院に喜んで行く人はいません。
薬を飲む必要も減ります。
親も、仕事を休んで病院に連れて行く時間が減ります。
その分、家族で過ごす時間が増えます。
遊ぶ時間、学ぶ時間、挑戦する時間が増えます。
そして、病気や薬に使っていたお金を、もっと子どもの未来に使えるようになります。
教育の無償化。
学びの機会。
スポーツや芸術。
自然体験。
地域での挑戦。
子どもの可能性を広げる教育。
勉強だけではありません。
子どもたちが、自分の力を伸ばし、未来を選べるようになるための投資に、もっと税金を使えるまちにしたい。
今回、様々な医療制度に対して声をあげました。
それは、子育て世代に負担をかけたいからではありません。
税金で薬を増やす制度ではなく、税金で健康を増やす制度へ変えたいからです。
医療費を削ることが目的ではありません。
病気を減らし、薬を減らし、病院に行く時間を減らし、子どもと家族の未来に使える時間とお金を増やすことが目的です。
小児科オンラインのように、迷ったときに相談できる仕組み。
保護者が受診の判断基準を学べる仕組み。
予防、未病、食育、運動、睡眠、生活習慣を整える取組。
こうしたものとセットで進めていく必要があります。
病院に行かなくても元気に育つ子どもを増やすためです。
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