五気六味:平/甘
帰経:脾、胃
はたらき・適応症状
1、補中益気
脾気虚による疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
2、健脾和胃
吐き気、胃・腹部の張り
3、除煩止渇
精神不安、イライラ、のどの渇き
毎日の主食が養生になる――「粳米(うるちまい)」の薬膳的効能
日本人の食卓に欠かせないお米。なかでも私たちが普段食べている白米や玄米の多くは「粳米(うるちまい)」です。薬膳では粳米は単なる主食ではなく、脾胃を補い、気を養い、心身を安定させる食材として古くから重宝されてきました。
体調を崩したときにお粥がすすめられるのも、粳米が持つ優れた養生作用によるものです。
◆ 五気六味からみた粳米
五気:平
体を冷やしすぎず温めすぎない穏やかな性質を持ち、子どもから高齢者まで幅広く利用できます。
六味:甘
甘味には脾胃を補い、気血を養う働きがあります。また、緊張を和らげ、心身を安定させる作用も期待できます。
帰経:脾・胃
消化吸収を担う脾胃に作用し、体のエネルギーづくりを支えます。
◆ 1.補中益気 ― 疲れた体にエネルギーを補う
東洋医学では、「脾気虚」と呼ばれる状態になると、食べたものを十分に消化吸収できず、疲れやすくなったり、むくみや下痢が起こったりすると考えられています。
粳米には脾胃の働きを高め、気を補う作用があります。
こんな症状におすすめ
疲れやすい
食欲不振
むくみ
下痢
病後の回復期や体力が落ちているときにも適した食材です。
◆ 2.健脾和胃 ― 胃腸の働きを整える
粳米は胃腸への負担が少なく、消化機能を穏やかに整えます。
こんな症状におすすめ
吐き気
胃の張り
腹部の張り
特にお粥にすると消化しやすくなり、胃腸が弱っているときにも取り入れやすくなります。
◆ 3.除煩止渇 ― 心を落ち着かせ、渇きを潤す
粳米には気持ちの高ぶりを和らげ、体の潤いを補う働きもあります。
こんな症状におすすめ
精神不安
イライラ
のどの渇き
忙しい日々やストレスによって心身が疲れているときにも役立つ養生食材です。
◆ おすすめの食べ方
粳米は日常の主食として食べるだけでなく、体調に応じてさまざまな形で活用できます。
白ご飯
お粥
雑炊
炊き込みご飯
薬膳粥
特に胃腸が弱っているときや食欲がないときは、お粥にすることで消化吸収が良くなります。
◆ まとめ
粳米は、

気を補い、疲れや食欲不振を改善する

胃腸を整え、吐き気や腹部の張りを和らげる

むくみや下痢の改善を助ける

イライラや精神不安を落ち着かせ、のどの渇きを潤す
という働きを持つ、薬膳の基本ともいえる食材です。
毎日食べるお米だからこそ、その養生効果は大きなものです。日々の食卓で粳米を上手に活用し、胃腸を整えながら健やかな体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
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