五気六味:平/甘
帰経:肺、脾、腎、肝
はたらき・適応症状
1、益気健脾
脾胃の虚弱による無気力、疲れ、食欲不振
2、和胃調中
吐き気、げっぷ、のどの渇き
3、潤腸通便
便秘
4、退黄通乳
母乳が少ない、黄疸
自然な甘みで体を養う「さつまいも」の薬膳的効能
秋から冬にかけて旬を迎えるさつまいもは、優しい甘みと豊富な栄養で多くの人に親しまれている食材です。焼き芋や蒸し芋として楽しめるだけでなく、薬膳では気を補い、胃腸を整え、便通を改善する食材として古くから重宝されてきました。
今回は、薬膳の観点から見たさつまいもの魅力をご紹介します。
◆ 五気六味からみたさつまいも
五気:平
体を冷やしすぎず、温めすぎない穏やかな性質を持っています。そのため、体質を問わず比較的取り入れやすい食材です。
六味:甘
甘味には、脾胃を補い、体力を回復させる働きがあります。また、緊張を和らげ、体を潤す作用も期待できます。
帰経:肺・脾・腎・肝
さつまいもは消化器系だけでなく、肺や腎にも働きかけ、全身の健康維持をサポートします。
◆ 1.益気健脾 ― 胃腸を元気にして活力を補う
東洋医学では、脾胃は食べ物から気や血を作り出す重要な臓腑とされています。
さつまいもには脾胃の働きを高め、エネルギー不足を改善する作用があります。
こんな症状におすすめ
無気力
疲れやすい
食欲不振
胃腸虚弱
疲労が続いている方や、食が細くなっている方の養生に適しています。
◆ 2.和胃調中 ― 胃の不快感を和らげる
さつまいもには胃の働きを整え、消化機能をサポートする作用があります。
こんな症状におすすめ
吐き気
げっぷ
のどの渇き
胃腸が弱っているときにも、比較的取り入れやすい食材です。
◆ 3.潤腸通便 ― 便秘改善をサポート
さつまいもは腸を潤し、便通を促す働きがあります。
こんな症状におすすめ
便秘
排便がすっきりしない
食物繊維も豊富なため、薬膳と栄養学の両面から便通改善に役立つ食材として知られています。
◆ 4.退黄通乳 ― 産後の養生にも
薬膳では、さつまいもには母乳の分泌を助ける働きがあるとされています。
こんな症状におすすめ
母乳不足
黄疸
産後の体力回復を支える食材としても活用されてきました。
◆ おすすめの食べ方
さつまいもは加熱することで甘みが増し、消化もしやすくなります。
焼き芋
蒸し芋
さつまいもの味噌汁
さつまいも粥
さつまいもの煮物
特に胃腸が弱っているときは、温かい料理でいただくのがおすすめです。
◆ まとめ
さつまいもは、

気を補い、疲れや無気力を改善する

胃腸の働きを整え、食欲不振や吐き気を和らげる

腸を潤し、便秘を改善する

母乳の分泌を助け、産後の養生を支える
という働きを持つ薬膳食材です。
手軽に取り入れられる身近な食材だからこそ、日々の食事に上手に活用し、胃腸を整えながら健やかな体づくりに役立ててみてはいかがでしょうか。
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