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2026年05月30日07:31

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松原照子の「世見」(転載)

本日の世見  2026年5月30日(土曜日)

『帰宅難民』

大地震は、いつどこで起きるかわかりません。
15年前の東日本大震災を忘れかけているとしたら、私たちは、次に起こり得る大地震で、あの時の教訓を生かすことができなくなると思いますよ。
「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」では、学びになりません。

交通機関がマヒして帰宅できなかった人は、あの時「帰宅難民」と呼ばれました。
東日本大震災では、帰宅難民になられた方が9万人以上もおられます。
もしも首都圏直下型地震が起きたら、650万人以上もの人が帰宅難民になる試算も出ています。
東日本大震災の時、東京の銀座から江戸川区までの約10kmを歩いて帰宅した女性は、約5時間かかったといいます。
長い時間歩くには、体力・気力が必要です。

東京都の防災ホームページにある「帰宅難民者の行動心得100カ条」には、このように書かれています。
〔1〕あわてず騒がず状況確認 〔2〕携帯ラジオをポケットに 〔3〕作って置こう帰宅地図 〔4〕ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ) 〔5〕机の中にチョコやキャラメル(簡易食料) 〔6〕事前に家族で話し合い(連絡手段・集合場所) 〔7〕安否確認(災害用伝言ダイヤルなどや、遠くの親戚) 〔8〕歩いて帰る訓練を 〔9〕季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど) 〔10〕声を掛け合い助け合おう
首都直下型地震など、誰一人として起きてほしいとは思ってはいませんが、日本列島で暮らす以上、いつ起きるかわからないのです。

大正12(1923)年に起きた関東大震災と同じM7.9の地震が、関東南岸を震源として起こった場合を想定すると、荒川や隅田川の河口に到達する津波は、最大で12mと言われています。
関東大震災の時は、相模湾を中心に最大10m〜12m超の津波が発生しました。
地震後わずか5分で到達した場所もあり、伊豆半島から房総半島沿岸で200〜300人以上の死者・行方不明者を出しました。
東京湾の海底深さ10kmで、M8.0の地震が起こらないとは誰も言えません。
だからといって、常に心配して暮らしていたのでは、“いざ本番” という時、気力が手に入りません。


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