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2026年04月30日15:59

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菊豆(チュイトウ)

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 監督デビュー作「紅いコーリャン」でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞し、一躍注目を集めたチャン・イーモウが、「紅いコーリャン」同様に中国の農村を舞台に、ひとりの女性のたどる運命や愛、情念を色彩豊かに描いたメロドラマ。

1920年代の中国。染物屋の楊金山(ヤン・チンシャン)に金で買われて嫁いできた菊豆(チュイトウ)は、子どもが作れない金山が鬱憤を晴らすように虐待して死んだ前妻2人同様に、毎日のように彼から折檻を受けていた。金山の甥であり同居している楊天青(ヤン・ティエンチン)はそんな菊豆に同情し、彼女に思いを寄せる。それを知った菊豆は、やがて彼と不倫関係に落ちる。天青の子を身ごもった菊豆は、生まれた息子に天白(ティエンパイ)と名付け、金山の子として育てていく。そしてある時、脳卒中で倒れて身体が不自由になった金山に、菊豆は復讐するかのように、天白が金山の子でないことを打ち明ける。

日中合作で、製作総指揮に徳間康快。主人公・菊豆役は「紅いコーリャン」のコン・リー。第43回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第63回アカデミー外国語映画賞ノミネート。2024年12月、「張芸諜 チャン・イーモウ 艶やかなる紅の世界」と題した特集上映にて、HDレストア版でリバイバル公開。







<2025年8月17日 録画鑑賞>

 若い頃、コン・リーが好きでした。いろんな映画を見ましたが、この「菊豆」はなぜか見逃してここまで来てしまいました。何の記憶違いか、私は「菊豆」は「身重のコン・リーが役所まで夫の無実(?)を訴えに行く(あるいは夫を探しに行くのだったかも)」という話だと思い込んでいました。全然違う話でした(笑)。



 なんともドロドロした愛憎劇。みんなすさまじすぎます。金持ち(だけどドケチ)の楊金山は、跡取りを望むも、女の扱いを知らないのか、あるいは全人類はみな自分のしもべだと思っているのか、今までの妻2人を折檻死させています。そこから学習することを知らないのか、若くてきれいな嫁をみたび買ったにもかかわらず、また折檻してばかり。これでは子供ができないということがなぜわからないのか。頭悪すぎます。きれいなコン・リーの体はあざだらけ。そして、彼の染工場では楊金山の甥が働いているのですが、彼に対しても楊金山はつらく当たっています。こんな状況に置かれたら、若い二人が恋に落ちてしまうのは時間の問題ですよね。



 最初にできた子供(男の子)は楊金山の息子として育てられます。そんなわけはないのですが、二人とも黙っています。しかし、ある時楊金山が脳卒中で倒れ、半身不随になって暴力をふるえなくなってしまうと、コン・リーも開き直るようになり、甥の子であることをしゃべってしまうのです。楊金山も、自分で動けないとはいえ、なかなかにしぶとく反撃するのですが、この”息子”も何を考えているのかよくわからない子で、幼いのにドロドロ劇にしっかり絡んでくるので、話は一筋縄ではいきません。また、楊金山が亡くなった後も、工場をコン・リーが継ぐにあたっては紆余曲折もあり、なかなかに長い話でした。



 舞台は染物工場なので、長い布を鮮やかに染め上げて干してあったり、コン・リーも鮮やかな色の服をよく身につけていたりするので、映像的にはインパクトのある美しい映画でした。しかしすごい映画だったなぁ。さすが中国。個人的には、妙に感心した映画でした。
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